相手が電話の受話器を取った瞬間に話し始める人が不思議だ、と以前書いたが、インターホンに関しても昔から不思議に思っていることがある。チャイムを鳴らしてすぐにマイクに向かって「XXですが」などと言っている人。ワイドショーのレポーターにもときどきそういう人を見る。特に一戸建ての門扉のチャイムを鳴らした後なら、相手がインターホンを取らなきゃ、そこでどんなに話しても聞こえてないでしょうよ。

うちに来る宅配便の人や、宗教・奉仕活動関連の人にもそういう人がいる。玄関際の部屋にいれば、外の話し声はある程度聞こえる。わざわざ台所のインターホンまでいかずとも宅配の場合はすぐに判子を持って行き(当然、peep holeで確かめるが)、そうでない場合、例えば自分が誰かをすぐに名乗らずに「こんにちは。お忙しいところ申し訳ありません」などと言っているような場合は完全無視する。そういう意味では、無駄に仕事を中断してインターホンまで行く手間は省けるので良いとも言える。

インターホンがついていないところにも住んだことがあるが、例えドア越しとはいえ、直接人と話して勧誘なりなんなりを断るというのは疲れる。インターホンは「興味ありません」と言って切ってしまえばそれで終わり。断絶感がはっきりしている。

今のところに引っ越してきた翌日に新聞の勧誘が来たのには驚いたなあ。「最近引っ越していらしたんですよね」だって。言葉遣いも丁寧で、強引さはない若い男性だったが、どこから情報が漏れているのか気持ち悪いわ。