出張を兼ねて東京に来たP。私も久々の江戸。Pの仕事関係の人になぜか私までお寿司をご馳走になってしまった。貝が噛み切れなくてそのまま飲み込み、ポーカーフェースを保ちつつ密かに苦しがってみたりした。でも江戸前のお寿司はおいしゅうございました。
「商業主義だからあまり興味がない」というPを連れてディズニーシーにも行ってみたりした。それなりに楽しかったようだ。小さい子供はディズニーランドの方が楽しいんじゃないか。乗り物もディズニーにしては結構きつめだと思った。360度回転とか。「Kayがああいう乗り物好きだとは知らなかった」と言われた。好きというか、まあ、騒ぐからね、あたし。嫌いではない。
ショウもおもしろかった。ブロードウェイのミュージカルのメドレーを見ながら、「この人たち、いつかはホンモノのブロードウェイの舞台に、とがんばってんのねえ」と思った。ただね、観客のノリが悪い。ああ、やはりここは日本、と思ってしまうのよね。隣に座っていた女など何がおもしろくないのか、一度も拍手もしないし、ずるーっとだれて座ってるし、連れの彼氏と喧嘩でもしてたのか。屋外のディズニーキャラクターのショウとなると、リピーターのファンが多かったようで、ノリもよくキャラクターやダンサーに手を振りまくっている人が目立った。やはりショウの鑑賞スタイルはこうでなくては。
会場を歩く女性は「みんな」ミッキーだのミニーの耳をつけている、とPが言い、Kayもつけろとたわけたことを言い出した。何をばかなことを、とあしらっていたら、Mちゃんへのお土産におしゃれキャットの耳を買ってくると店に入ったPは、本当にミニーのパッチン留めの耳を買ってきおった。つけろとうるさかったが、さすがに私もそこまではじけきれない。ホテルに帰ってから、「まあつけてみようか」と洗面所でこっそりつけて、Pの前に「There. Are you happy?」と現れたら、ひっくり返って笑いおった。ならばあんたもつけろ、と、案外あっさりおとなしくしているPにつけてみたが、片方つけた時点で再起不能になりそうなくらい笑ってしまった。両方つけたときにはもう死ぬかと思った。自分でも、もうすぐ介護保険を支払わねばならない年齢とは思えん。
夜、Pがサッカーの日本戦を見ていた。彼も特にすごく興味があるというわけでもないらしく、じゃ、おやすみ、とすぐ電気を消して寝たのだが、しばらくたってどこからともなく「うぉーっ!」という雄たけびが聞こえた。「日本かオーストラリアのどっちかがゴールしたんだな」「Wanna check?」「OK」とのそのそと起き出しテレビをつけた。雄たけびがあがったのも無理はあるまい。しかし、あれはどこから聞こえたのか。
はとバスの英語ツアーにも参加してみた。ガイドの女性がユーモアも交えたしゃべりで、なかなかおもしろかった。楽しんでやっているという感じだった。時間通りに集まらない観光客もいるし、大変だろうなあと思う。アサヒビールのジョッキをデザインしたビルの説明をするとき、"The designer probably had too much beer to come up with such an idea."と言っていた。まさに。
隅田川水上バスでは、橋の上から小学生の男の子が手を振ってきたりして可愛かった。浅草ではおみくじを引き、Pも私も見事に凶であった。皇居の案内では、1000人以上の宮内庁の人が、23人だかの皇室の人たちのお世話をしているという説明を聞いて、観光客全員が"Gee"とか、"My god"とか言って苦笑していた。私もそんな数字は知らなかったわ。タックスペイヤーのお金なわけだから、we would like to think we are taking care of the royal family membersとガイドさんが言っていた。まあ、私にそういう発想はないというか、考えたくもないが。
Anyways, 観光バスでのおのぼりさんもなかなか楽しかったわ。