そしてこの隣に座ったフィンランド人のおじさんだが、仕事仲間らしき数人と一緒に乗っているらしく、仕事の話でもあったのか、夕食後は席を立ってそのまま着陸2時間前くらいまで帰ってこなかった。最初は全然挨拶もしなかったが、帰ってきてからやたらと話しかけてくる。それも質問の内容は全部同じ。同じことを何回も聞くし、同じことを何回も教えてくれるのだ。韓国に仕事に行くんだ、前にすわっているのは部下のヤンニと誰それ(これは4回聞いた)、君はフィンランドで仕事をしているのか(これは3回聞かれた)、ほう、広島に住んでいるのか、人口はどのくらいだ(これは2回)、などなど。英語の問題かなと思ったが、多分この人、ただの酔っ払いだったんだと思う。ただ、全然酔っ払いには見えなかったのよね。同じことを繰り返す以外は、別に紳士だったけど。ものすごい忘れっぽい人だったのだろうか。でもそれじゃ、とても仕事になるまい。オウル市のノキアでエンジニアをやっているとのことだったが。無事韓国までたどり着けたのだろうか。まあ、部下と一緒だから大丈夫とは思うが。