Restaurant Suomi on the Plateで夕食。これは英訳の名前でフィンランド語では"Ravintola Suomi Lautasella"というらしいが。フィンランド料理の店。私はヘラジカのtartare、ローストした白身魚フォンダンショコラを食した。雰囲気も良いレストランだったし、初めてのヘラジカ、しかも生、もおいしかったし、お腹ぱんぱんになって満足であった。
ヘラジカを食しただけでなく、このレストランでは他にも生まれて初めての経験をした。食事を待っているとき、Pが何気なく「トイレはあそこか」と私の後方の奥を見ながら言った。ふーん、そう、と特に気にも留めていなかった。デザートの後、ちょっと失礼、と私はトイレへ立った。Pが言っていたとおり、奥にあるドアをあけると、手前にurinalが二つ、奥に個室が一つある。おお、ユニセックスなのか、と私は個室へ。それが4畳半くらいはあろうかという広さ。トイレットペーパーまで手が届かないのである。完璧設計ミスだろう、これは、と思い苦笑。席へ戻って「あんな広いトイレは生まれて初めて入ったよ」とPに報告。
しばらくして、Pが自分も行ってくる、と席を立った。「よく食べたなあ」とスカートがきつくなったのを気にしながら待っていると、"Do you know something really funny?"と言いながらPが戻ってきた。なによ、と言うと、「ここのトイレ、ユニセックスじゃないよ」と言う。「?」という表情の私。"You used a man's bathroom." ひーーーっ! だってあんたがトイレは奥だっていうから、それを信じて入ったのに。ドアに「紳士用」と書いてあったらしいが、全然見てなかったのよね。誰も男の人が入ってこなくて良かったとしか言いようがない。じゃあ、婦人用のトイレはというと、紳士用からずいぶん離れた場所に"Ladies"と書いてあるサインがあった。Aren't they usually located close to each other? やっぱり設計ミスだろう、ここは。