子供の頃、戦争ごっこだったか、嫌いな男子を近づけないためだったか、「バーリアッ」と頭上から足元までを両手で弧を描いてしゃがんだりしていた。実にばかばかしいのであるが、バリアが張ってあると言われた方も、「うっ」という表情をして、近づくのを躊躇する、というのが常であった。まあ、子供同士だから成り立ってたわけだが。
この年でこれをやったらただの馬鹿だが、かーっ、バリア張りたい、と思うことは多々ある。暇人を寄せ付けないバリア。こいつらが近づいてこようとしてバリアに触れると、高圧電流が流れるとか。
だけどさあ、めずらしくopen-mindedなときに、やっぱりいろんな人と付き合ってみなければ、と自分でバリアを解除してしまったこともあるしな。そして、やっぱり暇人撃退バリアは常にONにせねばならない、と学ぶわけよ。
避けたい人種を「暇人」と私が呼ぶのは、結局暇な人って、人のことを干渉する時間があるってことなわけで、とにかく関わると面倒でしょうがない。この手のべたべた付き合ってくる人間をexterminateしたいと思う攻撃的な春の午後。