デジカメを持ってきたはいいが、パソコンへつなげるUSBケーブルを忘れた。ちっ。こちんこちんに凍った海の上を歩きながら写真を撮ったのだが。帰国してからアップロードするわ。

この間一人で海の上を歩いたときには、なんとなく怖くて海岸線をちょろっと歩いただけだった。日本から持ってきたショートブーツでは、やわらかい雪の上は歩きにくいのだ。すべりにくいソールがついてはいるのだが、やはりheavy dutyなものではないので、凍った海の上を歩く仕様ではない。結局は街中を歩くための靴。

そこで意を決して「雪の上でも平気で歩けるごっついシューズを買いたい」とPに申しでる。完璧インドア派の私がそのようなものにお金を出そうとしているのだ。脅威である。早速スポーツ用品店へ行き、まさにごっつい靴を買った。150ユーロがセールで90ユーロくらいだった。雪用というよりもハイキングシューズらしい。こんな靴履いたことないわっという履き心地。なんつーかね、ごっついんだよ。これ以外に表現のしようがない。ついでに耳フラップのついたキャップも購入。こちらは16ユーロの20%引きであった。日本のデパートで買ったウールのキャップは可愛いのだが、長時間かぶっていてちくちくするということに気づいた。Damn. 8000円くらい払ったと思うが、what a waste of money that was.
今日は快晴で非常に美しい日曜日であった。早速靴を履いて氷の上を歩くぞ、と散歩にでかけた。履くのがまた一仕事。紐をギューギューと締め上げねばならない。足首の上まであるので歩くのが難しい。階段を下りるのも両足で一段ずつ降りないと怖い。前を歩くPは、ちょこちょこしか歩けない私をおいてずしずしと海へ向かう。くっそー、気ぃ使えよ、と思うが、歩くのに必死で話しかけることまでできない。
海についたらそのままさっさと沖へ向かうP。粉雪がかなり積もっているが、たくさんの人が歩いていていくつか道ができている。スキーのストックを持って歩いている人、スキーもついでに履いて滑りながら歩いている人、乳母車を押している人までいる。はしゃぎまくっている犬もいる。これ、海の上である。凍っているのである。なんという外国の風景だ。
the end of ドックでは直径5、6mの面積に氷が割ってあり、泳げるようになっていた。泳ぐってどういうことだよ、とPに説明を求めると、気温はマイナス10度なんだから、水の方が温かいのだとのこと。そりゃそうかもしれんが、なにも泳がなくても。でも昼間は散歩する人たちが周囲にたくさんいるから、どうも朝6時だとかの早朝に泳ぐ人が多いらしい。ふーん。朝6時に寒中水泳。修行か。歩いている途中出会った知り合いの夫婦の奥さん(フィンランド人)は、こんな寒い中を泳ぐなんて、crazy peopleだけだ、と言っていたので、寒中水泳が普通、というわけではないらしい。安心。
誰も歩いていない雪の上を歩くと、ずぼっとふくらはぎ辺りまで埋まる。そりゃ新しい靴の方が雪や氷の上を歩くのには適していたが、雪のせいで歩きにくいということには変わりない。膝にきたわ、膝に。バンテリン塗らねば。今度はストックも買おうかしらん。