今回のフィンランド航空での旅は、前回に比べればずいぶんマシであった。ヘルシンキから機体が飛んでくるらしく、現地でのメンテに時間がかかったとかで1時間ほど遅れたが、飛んでから引き返すよりよっぽどいい。crewの中には、前回も乗っていた人たちがいた。申し訳なさそうに謝るのがうまい日本人のスチュワードもまた乗っていて、今回も遅れたことを上手に謝っていた。
機体そのものが前回よりは新しいようで、トイレもきれいで、シンクの水の出方も良好であった。前なんて、ちょろちょろっと数滴出てくるだけだったからね。今回はざーっと出てまともに手を洗うことができた。
食事はやっぱりカレーだった。チキンカレー。もう日本発着便はカレーと決まってるに違いない。カラーゴム愛好者の人は気をつけるように。あたしは今回もゴムはつけなかったので気にせず食べられた。今回のご飯はべちゃべちゃじゃなかった。
日本人がたくさん乗っていて、ツアーの人が多かったようだ。卒業旅行かな、若い人が多かった。隣に座っていた男女二人連れはイタリアのガイドブックを読んでいた。ヘルシンキ経由でヨーロッパ各地に飛ぶ人多いのよね。空席がないほど一杯だったのに、実際、ヘルシンキのbaggage claimにいたのは30人ぽっち。ヘルシンキに用事のある人は少ないのだ。まあ、さっさと入国審査を通れて楽なんだが。並ぶ必要がぜんっぜんないもの。
そう、このイタリア行きの二人連れの若い女性がメモラブルであった。私の席は通路側(いつもそう決めている)。うとうとしていると、近くで「ごー、ごぼごぼっ」という激しい音が聞こえて目が覚めた。隣を見ると男性が口を開けて寝ていたので、彼の鼻が音を立てているのかと思った。だが、よく聞いてみると、窓際の女性の方から聞こえる。鼻をすする、などという軽い音ではない。もうゴボゴボとすごいのだ。ちょっとあなた、 blow your nose, 自分で気持ち悪くないの、と言いたくなるくらい。すると、目を覚ました男性が「鼻、かめば?」と女性に一言。そうだよ、かめ。女性が何か答えていたが聞こえなかった。で、結局鼻はかまずに5秒おきにゴボゴボを続けていた。なんでだよ。一度気になるともうたまらないので、MP3の音量をあげてエラ(Fitzgerald, of course)の歌声に助けを求める。さすがエラ。Calmed my nerve immediately.
日本じゃ人前で鼻をかむのは恥ずかしいとか失礼だという考えがdominantかもしれんが、ゴボゴボ音をたてる方がもっと恥ずかしいと思うが。