ヘルシンキ行きの飛行機の中で見たDiscovery channelのドキュメンタリー。どこかの遊牧民の話だった。最初から見たわけではないので詳細はわからないのだが、モンゴル系の顔をしていた。マイナス40度だとかの中で暮らしている人たち。何にびっくりしたっつって、トナカイだかなんだか知らないが大きな動物をしとめて、家族全員で口の周りを血だらけにしながら、その肉や内臓をおいしそうに生で食べていたのだ。血液をコップですくって飲んでたり。よちよち歩きの赤ちゃんなんて、顔中を血で真っ赤にして、うれしそうにカメラに向かってニコニコしていた。それまでヘッドセットはつけずに画面だけときどき見ていたのだが、この場面を見て、うぉー、すごいぞ、異文化!とすぐにヘッドセット装着。いやあ、すごい光景だった。この人たちを野蛮と呼ぶのは簡単だが、彼らにとって凍っていない食べ物を口にするのは非常に珍しく、ビタミン摂取のためにも必要なのだとナレーションが入っていた。そうなんだろうなあ。過酷な自然環境の中で暮らしていて、新鮮な肉や血液を食べたり飲んだりできるというのは、treatなんだろう。あたしの生活なんて、おそろしいくらい楽で贅沢だよなあ。