漢方のA先生に、今度フィンランドに行くと伝えた。「ええ、またこの寒いときに」と笑う。I know, I know. 「最高気温がマイナス2、3度で、1月には海が凍るらしいです」などと説明すると、「それはもうカイロを大量に持っていかないと」と先生。でも部屋は暖かいという話ので、外にでなけりゃいいわけだし、移動は全部車だし。でも以前シモヤケになったこともあるので、念のためそのときにもらった紫雲膏も持っていくつもりだと伝えると、「ああ、そうかあ、シモヤケ」といいながらカルテをチェック。「動悸はしませんよね?」「ないです」「心臓が痛いとか」「ないです」「じゃ、もう、これは効くっていう体があったかくなる薬出しておきます」「そんなものがあるんですか」「うん、トリカブトなんですけど」「えーっ」驚くじゃないか。昔あったな、殺人事件。
トリカブトの毒をとってその成分を錠剤にしたものらしい。そりゃ、毒とってもらわないと。「以前シモヤケのときに出した粉薬にも入ってたんですよ」知らなかった、いつのまにトリカブトをもられていたとは。
漢方では、附子(ぶし)というらしい。強心作用があるので、動悸について聞いたようだ。本当は3粒を一日三回飲むのだが、「冷えるなーっ」というときだけ、1粒ずつ一日三回にわけて飲めという。うちの台所は朝は息が白く見えるくらい冷えるが、フィンランド行く前から飲んでみようか。
しかし、一番最初に試した人はチャレンジャーだなあ。