そしてまたブラウニーを焼いたわけだが、今回は作業中に恐ろしいことをしそうになってしまった。今回のレシピにある砂糖の量は、これまでで一番多い、なんと200g。ねっちり仕上げるには、砂糖をこれくらい使わねばだめ、というのが、そのレシピを載せているアメリカ在住の日本人女性のコメント。出来上がればそれほど甘いとは感じないらしいので、とりあえずレシピどおりに作ってみようかと作業に取り掛かった。あ、これは甘くないココアパウダーのみを使うもので、削ったチョコレート入れるものではないので、念のため。
これまで焼いたブラウニーには、プレーンヨーグルトについている砂糖を使った。ヨーグルトを食べるときに砂糖をまったく使わないので、たまりにたまっていたのだ。今回、その砂糖のパッケージが残り少なくなり、普通の上白糖を足した。密封のビンに保管しているのだが、そのビンが空になってもまだレシピに書いてある砂糖の量に足りない。ひえー、200gってすんごい量だな、と思いつつ、戸棚から上白糖の袋を出した。直接袋からスケールの上の砂糖の山に足すよりも、とりあえず空になった密封ビンに移そうか、と面倒くさがりの私には珍しく、まともなステップを踏んだ。少し湿気ているので、袋の外からほぐしながらビンの中へ少しずつ入れていく。ビンがほぼ一杯になったところで、ふと袋を見たら「天然にがり」という言葉が目に入った。「え、にがり?」と手をとめ、はたと気付く。天然塩じゃん、これ。見た目が上白糖にそっくりでございますのよっ。ああ、直接砂糖を入れたボウルに足さなくて良かった。「塩ひとつまみ」とレシピに書いてはあったが、1カップくらい入れるところであった。
ビンに入れた塩を袋に戻すのも面倒なので、そのまま蓋をした。忘れないうちに「塩です!」と印をつけておかないと、砂糖と間違って料理に使いかねない。

で、肝心のブラウニーの味だが、なんという甘さだっ!表面も砂糖でstickyである。レシピどおりにしたつもりだが、オーブンの癖の関係もあるのか、仕上がりもあまり美しくない。まあ、chewy and moistであるといえばそうなのだが、いやー、私には甘すぎ。蟻にやりたい。