So. He cut my gum open and ground the pointy protrusion flat. It hurts, I tell ya, it hurts.

1時間ほど待ったところで看護師に名前を呼ばれ、診療台が何台も並ぶ広い診察室に入ると、「ちょっと診せてくださいね」とまず隅のデスク横に案内された。「歯茎ですか?」と言いながら、彼女が患部をちょっと触ると飛び上がるくらい痛い。フレンドリーな感じを出そうと努力している人なのか(名札に係長と書いてあったような気がする。病院で係長?)、私から見れば「何をはしゃいでいるんだろう」という感じで「あ、あ、痛いですか?」と眉間に皺を寄せて申し訳なさそうに言う。苦笑しながら「白く尖ったところを触ると今のように痛いんです」と症状を説明するとふんふんとうなずき、「紹介状に歯根吸収もあると書いてありますね。レントゲンを撮っていただくことになります」と言う。「え?」と私は目が点。「紹介状に同封されてなかったですか」と聞くと、そばにいた別の看護師が「T先生のことだから入っていると思ったんですけど、ないんですよ」と不思議そうに言う。Now, those who know me KNOW that I HATE this kind of inefficiency. HATE it.いきなり機嫌は最悪。しかしこの看護師達の責任ではない。"above all, self control"と自分に言い聞かせ、低い声で静かに訴える。「昨日同じ患部のレントゲンを撮ったばかりで、2日続けてレントゲンを撮ることには抵抗があるんですが」 すると、係長看護師は、「でも歯根吸収も出ているようで、外から見るだけではわからないから、いやとおっしゃっても」云々とレントゲンの必要性を説明し始める。そんなことはわかっておる。なに、「いやとおっしゃっても」って。I guess I have to spell out everything for her. 「2日続けて同じところに放射線をあてられて、健康に害はないんですか」と能面顔で聞く。あ、という表情をし、「歯のレントゲンは微量の放射線なのでそれは大丈夫です」と説明。「昨日撮ったレントゲンを入手するということになると、また後日出直さなければならないということですよね」と確認すると、申し訳なさそうにまた眉間に皺を寄せ「はいーー」と言う。そんな面倒なことはまっぴらごめんである。係長看護師は「またレントゲンを撮るとコスト的に負担がかかってしまうということになりますが」と言う。Someone else's mistake is costing me extra moneyなわけである。仕方ないので「わかりました。レントゲンをこちらで撮ってください」と言うと、「すみませんね」と謝る係長。My god, can you sound MORE condescendingという口調である。無表情(とういか、多分恐い顔だったろう)で、レントゲンの場所の説明を別の看護師から聞き、その場を去る。

でだね、結局ここでレントゲンを二回撮った。一度目の撮影後待っていたら、「すみません、もう一回撮らせてください」と若い放射線技師が言う。撮れてないなら仕方ないが、一応また引き続き撮ることの懸念を説明。「前歯だけなので、放射線量はごく僅かだから大丈夫だと思います。というか、絶対大丈夫です」とのこと。あっそう。「思います」で文章終えてたらつっこんでたけどね。

出来上がった写真を口腔外科で渡して、さらに1時間半ほど待つと名前を呼ばれて、今度は診察台に案内された。やっぱりS部長大先生は素手である。あーあ。

患部を触ってみた後(素手でだよ素手)、骨がとがって飛び出てきているのだとの説明。歯を動かすときに負担がかかって、そうなっているのだろうとのこと。熱いものがしみるのも、結局とがった骨が歯茎を下から押し上げているので歯茎が敏感になっているかららしい。「そのまま放置しておいてもいいですけど、痛いようなら麻酔かけて歯茎を切って削ることもできます」と言う。はー、痛い処置はいやだが、歯茎にちょっとあたっても痛いのはもっといやだ。「これからもっとこの骨が出てくるということも考えられるわけですか」と聞くと、「それはわからないです」と言う。そうか。出てこられてはたまらないし、もういいや、削ってもらおう、と「じゃ、やっぱり痛いので削ってください」とお願いする。先生は頷き、麻酔の用意。「ちょっとチクッとしますよ」と言われ、覚悟。刺すときよりも薬を入れるときの方が痛くないですか。4箇所くらいに分けて刺したが、「あ”」と声に出るくらい痛かった。「はい、ちょっとすみませんねえ」と言いながら、結構力を入れて刺された。歯茎って固いのかな。
下唇がびろーんと10倍くらいの大きさになった感覚になったところで、処置開始。痛みは当然感じないが、骨をガリガリやったり、ドリルのようなものでスムーズにしているような感覚はする。ほんの10分程度ですべて終了。
「歯茎を開けてみたら、やっぱり歯を動かしたときの力の負担で、骨が出てきてました」とのこと。色々あるなあ。「昨日、T先生が右の前歯がダメージを受けているとおっしゃってたんですが」と言うと、「いーっとやってみて」と言い、口元を除く。「もう前歯はこれ以上動かさないようにしているみたいだし、これ以上悪くなるということはないでしょう」とのこと。だったら安心。「4針縫ってますから、これ30分ほど噛んどいてください」とガーゼを下唇との間に入れてくれる。こりゃ、帰りに売店でマスクを買わねば。口を閉じることもできない。
お礼を言って診察室を出て、しばらく待合室で待っていると看護師が薬の院外処方の紙をくれた。その他、入浴や運動はだめだとかその類の注意事項の説明を受け、1週間後に抜糸にくるように言われた。「また、待っていただくようになるとは思うんですが」と言われた。いいよもう、本持ってくから。
そういえば、「縫いますけど来週来られる?」と先生に聞かれ、「大丈夫です」と答えたのだが、無理だと答えれば、溶ける糸を使うなどのオプションがあったのだろうか。謎。
その後1階で請求書をもらい、妙に色っぽい物言いの女性の声が録音された自動支払機で支払いを済ませた。「お大事になさいませン」って感じ。
売店で100円の使い捨てマスクを買い、ガーゼの飛び出た口元を隠す。
薬をもらった後、デパートに寄る。歯は平気なので噛むことはできるが、縫った後を刺激したくないので豆腐でも買うか、と食品売り場へ向かう。麻酔は1時間半くらいは聞いているだろうと思ったのだが、歩いているうちになんだかジンジンとしてきた。まずい。親知らずを抜いたときも麻酔が切れてから痛み止めを飲んでしまい、そのなんとも言えない痛みに苦しんだ。Do I ever learn? 薬剤師の女性が、すきっ腹に痛み止めを飲むことになるだろうから、牛乳で胃の粘膜を保護して水も大目にね、とアドバイスをくれたので、急いで売り場へ。非常にまずい、もう痛みが出てきている。下顎全体が痛い飲むヨーグルトとミネラルウォーターを掴み、大急ぎで支払い。トイレに駆け込み、血だらけのガーゼを取り出し、ヨーグルトを二口ほど急いで飲む。ええい、もう胃がどうなってもいい、というくらい痛くなったので、そのまま薬を口に放り込む。飲んですぐ効くわけもなく、しばらくベンチに座って頭を抱える。思ったより早く麻酔が切れてしまった。日傘を持つ手に力が入るくらい痛い。わさわさと大勢人が通る中で座っていても落ち着かないし、注意を他にそらしたいので電車で帰ることにする。京料理の売り場でoverpriced豆腐を買い、駅へ向かう。
服用して1時間近く経ってもズキズキしたが、横になったら寝てしまい、起きたときにはもう「たまらーん」というような痛みは治まっていた。ただ、ちょっとでも口を動かすと痛い。結構痛い。たった4針と言えど、やっぱり傷なのねえ。
看護師が、患部はこれから腫れてきて、3日後がピークだと言っていた。写真撮ろうかなと思ったが、下唇を力を入れてイーッとしていないと見えないし、その力を入れると痛いので無理。ま、ここまで記録取らなくてもね。はっきり言ってグロいし。

今回の教訓:

  1. レントゲンを撮った後に紹介状をもらうときには、必ず「レントゲンも同封されてますか」と確認すべし。
  2. 口腔外科に行くときにはマスクを持参すべし。
  3. 痛み止めは絶対に麻酔が効いている間に飲むべし。

本日、診断、手術費など2050円也。鎮痛剤と抗生物質代630円也。矯正関連なので全体代金に計上する。
Cumulative total: 573690円