Kaye2005-06-27

取れたフックとパワーリンクをつけてもらいに行った。フックはブラケットについていたものではなく、アーチワイヤーに融着してあったそうな。まったく気付かなかった。後からつけたようなものだから、弱くて取れたのだな。

今日の衛生士はプー。ワイヤーにフックをつけなければならないので、下はカラーゴムも結紮線もすべて外した。院長先生登場で、お、取れたの、と言いつつ、色々ワイヤーに加工をしている様子。いつもどおり「かんでー、あけてー」を何度も繰り返し、加工済みのワイヤーをはめる。

そのまま結紮して終わりかと思いきや、「上の犬歯はキャップにして」とプーに指示。そういえば前もやったよな、キャップ。結紮線のかわりにキャップでワイヤーを固定するのである。これは通常の結紮線のようにブラケットの周りにぐるりと回して止めるのではなく、上から十字型のものをかぱっとはめる方法らしい。これだと、ワイヤーが動きやすい=歯が動きやすいらしい。画像の十字部分。白くてわかりにくいので色でなぞってみた。下のブラケットの周囲には、いつもの結紮線を巻いてあるのでアーチワイヤーがはまっているのが見えるが、上はキャップをかぶせているのでワイヤーが見えないわけである。「こげ」と書いたのは、フックを融着するのにあぶったのだと思うが、こげちゃってて色が金色じゃなくなってんのよね。いぶした感じ。ちょうどカラーゴムのゴールドとマッチする。別にマッチしなくても全然よかったんだが。

せっかくキャップでゆるくワイヤーを固定しているため、そこにカラーゴムをかけてさらに固定するのは本末転倒ということで、犬歯のゴムは無し。他の歯についても、「結紮線の上からゴムまでしたら、ワイヤーが動きにくいってことはないんでしょうか」と作業中のプーに聞いてみた。「動きにくいです」と即答。じゃ、やめるよカラーゴム、と思ったが、前歯は今動かしているわけではないので、上下前歯8本にするのはかまわないと言う。
「カラーゴムを使っているのは私だけって聞いたので、在庫を早く消化しなきゃと使命感に燃えてるんですが」と言うと、「朽ちるんですよねえ、あれ。私が矯正中は流行らそうと思って、患者さんにも勧めて割と使っている人もいたんです。なんか面倒になってしまって。私も6色とかしてたんですよ」とプー。矯正中はカラーを何色つけようが全然気にしていなかったが、今昔の写真を見ると恥ずかしいし、今やれと言われたら絶対いやだ、と言う。ふーん。別にいいと思うが、まあ人それぞれ。
今日のプーはおしゃべりで、中高生の患者が不真面目であるという内容のことを言っていた。自分の歯の動きにほとんど興味を持っておらず、「親が矯正しろっていうからしている」くらいの態度の子が目立つらしい。家でのゴムがけなどもまじめにせず、「結局、自分のお金でやってないから、調整回数が増えて費用がかかっても気にしていないんですよね」とのことであった。歯磨きさえちゃんとしないなど、なってない患者がいるらしい。「でも、そういう人は二十歳すぎると、なんであのときちゃんとしておかなかったんだろうって必ず後悔してます」そりゃそうだろう。虫歯になった歯は生え変わるわけでもないし、面倒な思いをして揃えた歯なのにリテーナーをまじめに着用せずに後戻りさせたりなど、お金だけの問題じゃなくて、時間の無駄でもあるじゃないか。やっぱり調整費用の半分は自分のお小遣いから出すとか、そういうルールにしないと真面目に取り組まない子が多いのかもな。
さらにプーは、昔から歯医者さんに行くのが好きで、道具のことが知りたいからこの道を選んだと語る。それはすばらしいではないか。子供の頃から興味があったことを職業にするなんて、そうそういるものではない。私は道具にも何にも興味はゼロだったな。子供の頃は、恐い、痛い、きらい、ということ以外に歯医者の感想を持ったことはない。まあ、昔の歯医者ってねえ、以下略。今3ヶ月ごとに検診に行くのも、虫歯を作って痛い治療をされるのがいやだから、きちんと予防しようと思って行っているだけである。

最後のチェックをした後、院長先生が、今度の調整は今取っている7月15日の予約より1週間遅らせてもいいよ、と言った。今日新しくキャップをつけたからまた歯が動くってことなのかなと思い、受付へ行った。先生もプーに「予約伸ばして」と指示しているのが聞こえた。だが、受付に現れたプーは言うのだ。「先生は予約を伸ばせって言ってましたが、今日はガッと動かしたわけじゃないし、伸ばすと夏休みに入って混むので、このまま15日でいいと思います。」

えー。だって、先生が伸ばせって言ったじゃん、と私は思うわけである。勝手にプーが判断していいわけ、と不安になるわけである。確かにぐいぐい動かしているわけではないし、夏休みに入ってから混んだ医院に行くのはいやではある。それに15日といえば今日からほぼ3週間後ということなので、調整が早すぎるということもないのだと思う。でも「プー、ほんとだな」という目でじっと見つめたら、「今の予約のままで大丈夫だと思います。いえ、思いますじゃなくて、大丈夫です」とさらにreassureするプー。そこで「でも先生が伸ばせって言ったし」と言えなかったあたし。こういうふうに、医院の内部で言うことが違うと、患者としては非常に困るんですけど。医者としても、こういう衛生士は使いにくいんじゃないかと思うんだが。以前、プーがブーだと思った理由もここら辺にあるし、やっぱりちょっと難だなあ。

今日はチャージ無し。