私が大学を卒業したときは何をしたのだ、という質問を受けた。特に何もしていない。卒業式にも出ていない。出る興味などもともとゼロであった。卒業証書はあとで郵送されるので、別に式に出ないともらえないなどということもない。私にとって大学卒業というのは、「さて、終わり」と、ひとつの時期が終わったというだけで、感慨も達成感も別になかった。まあ、私がどう感じていたにしろ、仕事を手伝っていた教授、バイト先の上司、友達、ルームメイトがそれぞれ食事をおごってくれたり、おめでとうのカードをくれたりした。ありがたいことである。