アトランタで、この土曜日に結婚式をあげる予定だった32歳の女性が、式の数日前に男と女に誘拐されたと家に電話。近所も友達も大騒ぎで、警察が動いたところ、狂言であったことが判明。結婚間近になって不安になり、逃げたらしい(CNNより)。無事でよかったとはいえ、当然ながら、彼女の婚約者と両親を含め大勢の人に多大な心配をかけたということで、怒り心頭の人々もいる模様。ただ失踪したのではなく、自分で電話して「誘拐された」って言ったのがなあ。だまっていなくなって、何が起こったかわからない状態で周囲に心配かけるより、誘拐されたと言った方がいいと思ったのか。

式はキャンセルではなく延期になっただけということだが、これがまたえらく盛大なものを計画していたらしく、bridesmaidsとgroomsmenが14人ずつだという。すっごいな。みんな色の揃ったドレスやらタキシードやら花やら準備したんだろうし、ここまで大きなパーティーを計画しておいて、キャンセルは許さん、と思ってる人が多そうだと想像する。でも夫が泣かせるのよね。"Everybody has a right to make a mistake."って言ったらしい(結婚させる予定だった牧師談)。本当はどう思ってるんだろうと思ってしまいました。お幸せに。

こういう人騒がせな人はどこでもときどき出てくるわね。1990年代の初めの頃だったと思うが、日本でも、オーストラリアにハネムーンに行った新婚夫婦の妻が失踪して、誘拐事件として取り上げられて、夫がテレビで「妻を返してくれ」とまで訴えたが、結局狂言だったってのがあった。ホテルの部屋に結婚指輪を置いて出ていってたかなんかだった。事実が明らかになった後の報道で、オーストラリア人だったのか知らないけど、「日本に詳しい」白人のおじさんが(研究者か)、「恥の文化を持つ日本では、この夫は仕事もやめ、一家で引っ越すことを余儀なくされるだろう」のようなことを言っていた。「そうかなあ」と疑問に思ったので覚えている。ものすごく恥ずかしいのは確かだし、しばらくひっそり暮らすかもしれないが、仕事までやめて引っ越しまですることもないような。「事件」後の記者会見中に妻が泣き出して夫に擦り寄ろうとしたら、夫が突き放してたなあ。