散歩には川沿いの道を歩いている。いつもは最寄りの橋から上流に向かって歩き始め、ひとつ目の橋を渡って下流に向かって歩く。せいぜい40分ほどの運動だが、するとしないとでは気分が違う。体のためというより、精神衛生上のために歩いているのだが、最近すこぶる気分がよろしくないので、セロトニン分泌量を増やすべく、もっと運動量を増やす必要性を感じていた。正直言って、散歩に出かけるのも面倒だーいやだーと思ってはいるのだが、ここで行かなくては壊れるぞ、と言い聞かせ、スニーカーを履く。

3日前、「もうひとつ先の橋まで歩いてやろう」と思い、痛めた右足首にはサポーターを巻き、ちょっとがんばって歩いてみた。川の上流方向に歩くということは、町中から離れる方向であるため、なんとなく風景ものどかになってくる。広島市は平野がせまく、海から結構すぐに山になっているため、ちょっと北へ向かうと山がせまってくる。山と言っても別にそびえ立つような高い山ではないし、マンションや家も建ち並んではいるのだが、緑も増えるし、なんだか遠くへ来た感じがする。初めて見る風景はおもしろくて、案外簡単に2つ先の橋まで歩けた。

で、昨日はもっとがんばってみようと、さらにもうひとつ先の橋まで歩いてみようと決心。だが、これはちょっと遠すぎた。見た目よりも、もっと遠かったのよね。足首も心配だし、途中で引き返そうかとも思ったが、I didn't want to quit and kept going. 行きは幹線道路の横なので交通量は多かったが、やっとたどりついた橋を渡って下流方向へ戻る道は、ほとんど人通りがなくてちょっと恐かった。うちの近くの川沿いの道は、通勤帰りの人や、犬の散歩、ジョギングする人が結構いるのだが、昨日歩いた付近は、たまーにすれ違う人がいるだけで、寂しいのなんの。夜は恐いわ。

そのすれ違った人の一人に、いつもうちの近くで見る女性がいた。キビキビと腕を振って歩く人で、その腕にバトンを持っても違和感がない感じ。日の暮れかかった時間に上流方向に向かっていたので、おそらくそっち方面にお住まいなのだと思う。ほぼ毎日お見かけしていたが、こんな遠くからいつも歩いているのかとびっくり。私は毎日この距離を歩くのは無理だ。だって、結局2時間半近く歩いたもの。サポーターした足首も痛いし、膝も痛くなった(実は両膝も昔痛めている。おほほ)。

セロトニン分泌がどうこうと言うよりも、ただの疲労。ま、こうやって運動して疲れるのがいいのかもしれないけど。

今度は下流方向へ歩いてみるか。町の中心部に向かうわけで色々誘惑が多そうだ。財布は置いていこう。