4月10日のりえぞんさんのコメントについて説明。エステー・ローダーという化粧品会社があるが、それがなぜか日本では「エスティ」と表記される。"Estée" とスペルされているし(IEユーザーは文字化けするかな。ネスケファイヤーフォックスにしなはれ)、英語でも「エステー」と発音されているのに、アクサンテギュ「´」は無視されて、「エスティ」となってしまっている。私はこれを見るたびに、なんかこうもぞもぞして落ち着かない気分になる。長年不思議に思っていて、おかしな英語のカタカナ表記について日記を書いていらしたりえぞんさんに、「エスティを見ると喉の辺りがかゆくなる」とコメントをつけたところ、行動力ある彼女は今回メールで聞いてくださったわけである。
で、返事の内容にひっくり返るくらい笑ってしまったのだが、エスティは創始者の名前でございます、だと(kudos to りえぞんさん for the real nice report)。わかっとるっちゅーねん。質問に何も答えていないところが素適。
でだね、私も今日メールしちゃったよ。なぜアクサンテギュを無視するんですか、ロゴにはちゃんとついてるのに、どうしてですか、なんで「テー」でいいのに、わざわざ日本語にない「ティ」って発音にするんですか、ねえねえどうして、という内容を、もう少し大人の日本語にして出した。お返事いただけるかしらん。

他にも喉がかゆくなるカタカナ表記に、レニー・ゼルウェガー(Renée)とハル・ベリー(Halle)がある。それぞれ、ルネーハリーと書いた方が正しい発音に近い。"Halle"というスペルだけを見て「ハル」かなと思うのはわかるが、音声を聞けば(授賞式とか)、明らかに「ハリー」と発音されているのに字幕が「ハル」となっていると気持ち悪い。以前これをあるところで言ってみたことがあるのだが、カタカナにするのが難しい外国語があるし、という答えをもらっただけだった。それは当たり前のことであるが、別にこれらの名前は難しくないだろう。単なる間違いでしょ。

カタカナ表記じゃないが、日本語にない発音をわざわざ間違って使って英単語を発音されると、体が硬直する。"machine"を「マスィーン」とか。カラーコーディネートを習っていたとき、「その色合いシックね」と先生に言われ、それが「スィック」と発音されていて、sickなのかとショックだった。嘘。I knew what she meant. 普通に日本語の「シ」でかまわんのに(つか、「シーク」かな)。

日本語にない発音だから正しく発音できない、というケースであれば、体の硬直は起こらない。仕方ないじゃん、外国語の発音をできない人はいるだろうよ、と思う。

私は高校生の頃から、聖子ちゃんが歌うときのラ行が英語の"la, li, lu, le, lo"になるのが不思議であった。ラララーと歌うときならまだしも、歌詞の中でそう発音される。例が浮かばないが、なんとかかんとかかしらー、という歌詞だったら、「かしらー」が"kashila"となる。「し」も"sh"が強め。甘ったれた感じに聞こえる。therefore聖子ちゃんが成り立ってたわけだが。
スペイン語のクラスをとっていたとき、担当のスペイン人の先生が、日本の男性歌手(誰だか忘れた)がラ行を"L"の発音で歌う、と言った。「日本語にはない発音だから、舌の位置とか何か特別な練習をするのだと思う」などと言っていたが、別に、「舌の位置の特別な練習」はしないと思うなあ。1万ルピアかけてもいい。