Kaye2005-04-07

スポーツに興味の無い私は、テレビ画面に映る野球選手がしゃべっているのを見て、その内容はまったく聞いていないが、その野球帽がいかに顔への日差しを遮っていないか、ということに注意が行く。そして、やっぱり日傘じゃないと紫外線防止は無理なのかなあ、と思う。帽子では、せいぜい目元だけではないか。日差しがきつくなってきた今、紫外線アレルギーの私は日焼け止めと帽子または日傘はかかせない。帽子は数持っているが、どれもツバはそれほど広いものではない。ツバ広帽子は、やはり服もサマードレスとか、その類のものじゃないとしっくりこない感じがする。私は大抵いつもジーンズなので、店頭でそういう帽子をかぶってみると、スナフキンになる。結局、日傘の方が広範囲を保護できるので、荷物になるよなあと思いつつも、毎年差して歩いている。

年末に髪を短くしてからは、帽子をかぶると幼稚園児のようになってしまうので困っている。ツバの広さはどうであれ、帽子の下から長く髪が出ている方がバランスが取れていると思うのは私だけか。

滞米中は、日本の女性がやたらと日焼け防止と騒ぐのを見て、バカみたいだと思っていた。当時の私は紫外線アレルギーも落ち着いていて、保護をしなくても平気であった。帽子もかぶらず、Tシャツとショーツで学校に行っていた。わざわざ芝生の上に寝転がって、外で勉強するなんてこともしていた。ファッション雑誌で取り上げられるのは皺のことばかりで、シミのことなんて、あの頃のアメリカでは話題にもなってなかった。紫外線が肌に悪い、なんてことはまだ常識になってなかったのよね。

最近では、アメリカの美容サイトを見ても、ツバ広の帽子をかぶれなどと書いてあるし、通販サイトにも美白ものが結構出ている。でもアメリカじゃあ、女性が日傘を持つなんてことはありえないだろうなあ。知り合いがアメリカ旅行に行った際、日本人の添乗員が現地で日傘を差していたらしいのだが、「こっちの人はみんな私をアンブレラレディーと呼んで、笑うんですよ。でもこの日差しでしょう」と言っていたらしい。見たことないもんな、日傘差すメリケン女性。19世紀ならまだしも。

私も20代の頃は、日傘なんて日本のおばさんが持つものと思っていた。でも、もし今紫外線アレルギーじゃなかったとしても、肌のことを考えるとやっぱり差すな。溶接工の保護マスクみたいな紫外線防止用品の通販コマーシャルを見たことがあるが、「これで紫外線は気になりませんね!」という司会者の言葉に、「あたしゃ人目が気になるよ」と思った。

ツバ広っていや、マイフェアレディーでオードリーがかぶってたみたいな帽子が究極だと思うが、あれは実用性はゼロだな。こんなに斜めにかぶってりゃ、顔丸出しだし。パラソルまで持ってるっていうのが、すごい。差さずに持っておくだけだろうが。ぶつかるじゃん、帽子に。