抜歯跡の消毒に行った。衛生士のAさんが診療台へ案内してくれ、先生が来るまでいろいろおしゃべりをした。「持って帰った歯はどうされたんですか」と聞かれたので、いやー、この間の衛生士さんにも聞かれたし、誰でもそう思うよなあと笑ってしまった。別に何もせずに袋に入れたままにしていると答えると、Aさんの友達は、抜歯後の歯をAさんにオートクレーブで滅菌してドリルで穴を開けてもらい、ペンダントにしたと言う。「パンク系の子だったのでおかしくなかったんですが、Kayさんはちょっとイメージ違いますね」と笑っていた。確かに。4本あれば結構おもしろいネックレスが作れそうだが。
洗浄して袋に入れてくれているとはいえ、オートクレーブで完全滅菌したわけではないので、「しばらくすると、におってくると思います」と言われた。ひー。「滅菌しましょうか?」と聞かれたが、ずっと取っておきたいかどうかもわからないし、遠慮した。塩水にしばらくつけておくといいのかなあ、と言っていた。「普通、ああいうものを取っておくときにはホルマリンにつけるんですけど、無いですよね、ご自宅に」 ある意味、ネックレスにするより恐いイメージなんだが。
彼女は抜いた親知らずを滅菌して箱にいれてとっているらしい。みんな結構大切にしているのね。
抜いた歯を移植用にとっておくことも考えた、と伝えると、「将来、Kayさんの歯が抜けて移植しなければならないということはまずありえないと思いますよ」とのこと。イェイ。今までどおりのお手入れを続けていれば大丈夫らしい。
なかなか先生は現れず、「ちょっと待ってくださいね」とAさんは診療台を離れ、私は目を閉じて待っていた。すると先生登場。傷口を見て、「お、全然大丈夫」と言う。この全然の使い方は、もう完全に日本語になっているのだな。「2本いっぺんにすると時間は早く済むけど、大変よね」と言うが、うーん、それほど大変な思いをしたつもりはない。ちょうどいい感じがする。
上の抜いた歯の隣にエステニア(白い詰め物)を入れているのだが、それがちょっと欠けていたらしく、「これも治しとこう」と修正。「スーパーボンドちょうだい」と先生が指示する。超糊。臭い。fumeが強烈。乾くまでしばらく口を開けたままにしておいてくれ、と先生は言い、「じゃ、今日で終わりにしときますから」と去って行った。「はひはほーほはひはふ」(ありがとうございます)と私は答え、そこで目を開けたのだが、バキュームを持った衛生士はAさんではない。"What have you done with Aさん?"と一瞬見たことの無い衛生士を見て思ったじゃないか。いつのまにか変わっていたことに気付かなかった。「もうすぐですからね。大丈夫ですか」と口を開けっ放しの私に優しく声をかけてくれる可愛らしいお嬢さんだった。気配りがきく人が多い医院だ。
帰りに矯正歯科に寄って、来週金曜日に調整の予約をした。わーい、これで前に進める。楽しみ。
本日、170円也。エステニアの修復代も含まれているが、消毒代だけが厳密にいくらか不明なので全部計上する。
Cumulative total: 362,660円