rat

夕方、近くの土手を50分ほど歩いている。ランニングコースがあり、近くの高校の運動部の生徒や、犬の散歩をさせる人などに混じり、脳内にセロトニンを多く出して精神的に落ち着くべくスタスタと歩いている。通りすがりのウォーキング中の人は、ほとんどエクササイズ用のいでたちをしているが、私は普段着のジーンズのまま。「運動するぜ」という格好に毎日着替えるとなると、「ああ、今日もウォーキングに行かなくてはならない」と面倒になってしまいそうなので、あくまで「ちょっとそこまで」気分の散歩として続けたい。
で、先日妙な生き物を見た。犬の散歩中の人が数人固まって土手を見下ろしていたので、なんだろうと目を向けると、小型犬くらいの大きさの茶色い生き物が草むらでごそごそしていた。I had never seen anything like it. It looked like a HUGE rat. でも顔は四角い。まるまると太って、長くて細い尻尾はネズミっぽい。ネズミが好きではない私にとっては、「気持ち悪い」というのが第一の感想なのだが、珍しくて見つめてしまった。犬を連れた人が「ここら辺に何匹かいるらしいですよ」などと話している。なんという動物なのかはわからない。テレビのCMで温泉につかっていた動物に似ているような気もする。
昨日も1匹見た。土手の途中に川の方に降りる広い階段があり、その踊り場(というのか、広い平坦な部分)に花を植えたプランターが並べてある。歩いている途中、階段の上からふと見下ろすと、プランターのそばに可愛い猫が行儀良く座っており、草むらの影にももう1匹じっとうずくまっているのが見えたので、猫好きの私は「遊んでくれるかも」と、階段を降りた(猫は室内で飼うべきだとは思うが、見かけると交流したくなるのよね)。勢いよく近づいていって逃げられてもいやなので、静かに歩いてプランターの1m手前くらいでしゃがんだ。"Hi, kitty . Hi, sweetie"などと裏声で話しかけてみるが(なぜか猫には英語で話しかけてしまう)、近寄ってきてくれる気配はなく、しばらく見詰め合ったのだが、結局走って逃げていってしまった。もう1匹草むらの方にいたな、と思って顔をあげると、それは猫ではなくて、得たいの知れないヤツであった。私が立ち上がった時点で、急いで草むらの中に入っていったので後姿しか見なかったが、やっぱりネズミのような長い尻尾が気持ち悪かった。sweetieと話しかけたい相手ではない。
といいつつ、「今日も見られないかな」と思っている部分もあるのよね。デジカメ持って行こ。

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ということで、ヤツの正体がわかった。ヌートリアとな(ちゃんとはてなキーワードのリンクまでするではないか)。この坊やの絵の方があたしのよりうまいな。いや、あたしだってマウスで描かなければこれくらい(何をライバル意識を燃やしている)。
調べてみると、ビーバーに似ているとそこここのサイトに書いてあるが、まさに私も初めはビーバーなのかと思ったのだ。でも尻尾が細いので違うなと。
割と街中に近い場所だが、こんなものが住んでいるなんて、川の部分だけちゃんと自然が残っている(残している)ということなのかな。