先週、階下に住む大家さんにお歳暮を渡した。日ごろから、旅行のお土産や色々いただくので、何もさしあげるもののない私は季節の挨拶くらいのときしかお返しができない。彼女はとても恐縮なさって、「私はいつも自分がいらない変なものをおすそ分けするだけなのに。」とおっしゃる。いえいえ、そんな、いつもありがとうございます、と、紅茶とクッキーのセットを渡した。お好きかどうかわからなかったけれど、すぐにダメになるものでもないし、いらない場合も他の人にもあげやすいしと思って。日本茶の方が無難かと思ったのだが、デパートのオヤジ店員が実に感じ悪かったので買う気が失せたのよね。押し付けがましいじじいは店頭に立つな。
で、数日前、ポストに来年のカレンダーが入っており、開けてみると大家さんが経営するお店の名前が刷ってあった。おお、practicalでナイス、とありがたくちょうだいし、お礼のメモを玄関にはさんでおいた。
で、昨夜玄関チャイムが鳴り、出てみると大家さんであった。「お漬物は好きですか。」と奈良漬などが入った袋をくれ、「これは私が好きで取り寄せるのをみんなに分けてるんです。少しだけど」と、油揚げもいただいた。くれすぎー。お歳暮のお礼を改めておっしゃるので、いえいえ、かえってまたお気を使っていただいて、色々いただいてすみません、いえいえ、変なものばっかりで、いえいえ、そんなありがたいです、奈良漬は好き好きだからおいやかも、いえいえ、好きです、と、お互いお辞儀をしながら、いえいえいえいえとやり取りをした。
私はお中元やお歳暮を渡すのをやめた方がいいのだろうか。逆に相手に気を使わせてしまっているのでは。とはいえ、手作りのお赤飯をくださるというのはご好意のような気もするし、いただいておいてこちらは何もしない、というのも気が引ける。ま、私が料理上手で、気の利いたものを作って渡せるのであれば、包装された改まったギフトよりも気軽な感じがするのだが。あり得ないし。
しかし、漬物。あと数日は噛めんぞ。