風がビュービュー激しい。こんな台風の中でも、郵便屋さんはちゃんと来てくれていた。ありがたい。といっても、届いたのは請求書ばかりだが。
今の部屋に住み始めて1年ちょっと経つが、ここの管理不動産屋は毎月家賃の請求書を送ってくる。引越し当初はいろいろ修繕してもらったので、初めて請求書を受け取ったときは、その料金を払えというのか!と本気で仰天した。中身は家賃分の額だけで、なんですか、これは、という感じであった。賃貸生活は長いが、このような不動産屋は初めてだ。切手代、封筒代などもかかるだろうに。
不動産と言えば、昔から間取り図や建築雑誌を見るのが好きだった。自分でよく夢の家を設計した。ノートに数冊は書いたぞ。暇な子供だった。いまだにその手のサイトを見るのは好きで、ニューヨークの不動産サイトなどで遊んでいる。家賃は月数千ドルもするのに、360度ぐるっと見せてくれる映像を見て、「え、that's it?!」と思わず声が出てしまうような小さいアパートもある。日本のワンルームでももうちょっと広いのあるだろう、っていうくらいの。映画やテレビで見る立派なアパートなんて、やっぱりお話の世界なのね、と思う。もちろん、おしゃれなloftやペントハウスなどもあるが、月200万円近くの家賃とか、普通の勤め人には無理だろうよ。
以前、ニューヨーク在住のライターが住居環境について書いたコラムを読んだ。「ニューヨーカーは家に人を呼ばない、なぜならものすごく狭い空間で、客を呼べるようなところに住んでいないからだ。"Friends"のMonicaのところみたいにspaciousなアパートなんて、絶対ありえない」云々と熱く語っていた。
私の従弟がニューヨークに住んでいて、学生の頃訪ねたことがある。当時彼は友達のアパートの1室(6畳くらい)を600ドルで借りていた。アパートそのものは古そうではあったが、壁3面に大きな窓がついた、すっごく広いところだった。"Can you believe it? I pay 600 dollars for this tiny space. And she (his roommate) doesn't even pay the rent. Her father does!"(彼はアメリカ人で英語しか話せない)と苦笑していた。あ、別に恋人とかではなく、彼らはただのルームメイト。確かにあの窓もないせまい部屋に600ドルって高いと思った。さすがNY.おまけに、その彼女は親に家賃は払わせるわ(あの広さではきっと高い家賃だろう)、従弟からは家賃取るわで商売人だなあと思った。従弟も長くは住んでなかったみたいだが(そりゃ、おもしろくないだろうし)。
ああ、しかしすごい突風。屋上のテレビのアンテナは大丈夫だろうか・・・。