Keanu as ortho

口の中というのは実にプライベートな空間で、大抵の人は歯医者くらいにしか見せることはないのではないかと思う。で、その歯医者が好みのタイプだったりしたら、歯周病になった歯茎を見られるのがいや、とか、「歯垢がたまっているので、ハミガキしっかりしましょう」などと言われれば、きゃー、汚いやつって思われてるわっ、と顔を赤らめたりとか、今日は通院日だからおしゃれしよう、とか、一人で盛り上がるケースもありえる。

私の矯正医は普通のおじさんで、トキメキも何も感じないが嫌な感じの人でもない。これが鼻筋の通った二枚目で、おまけに腕も良くて感じのいい人だったら、矯正生活もさらに楽しくなるのかと考えたが、担当医がめちゃめちゃ格好いいという矯正仲間のすらさんによると、口内を見せるのが恥ずかしい、という思いがあるようである。なるほど、確かに。先生は口の中しか見ていないのだろうが、顔も結構近づくし、あー、眉毛の手入れをしていなかった、まさか髭生えてないだろうな、などと私だったら考えてしまうかもしれない。

昨日mentionした漢方医のA先生に診てもらうとき、結構気を使っていた時期がある。先生は40前後の結構な男前。おまけにいつも優しい笑顔。毎回、舌を診て、脈を取り、腹診をして体質や症状をチェックする。腹診のときやっぱり多少下着が見えてしまうから、通院日は「どれにしよう」と考えていた。誰も見てないって、っていうのは十分わかっているのだが、おへそまですっぽりのベージュはダサい、かといって黒のレースはいやらしい、とか一人で考え込んでた。数ヶ月もすれば、別にどうとも思わなくなってすっぽりベージュもはいたが。

一度、A医院の待合室で、私の前のベンチに若い夫婦が座っていたことがある。名前を呼ばれると、妻が「じゃね」と夫に言って診察室に入っていった。診察を終えて出てきて、夫が「おう、どうだった?」と聞くと、「格好いい先生だった」と答える妻。「なにー?」と空手チョップを妻の頭にくらわす夫(all in fun, of course)。やっぱり、女性患者はこう思うのね、とおかしかった。

まあ、担当医がハンサムじゃなくてもなんとも思わないが、ハンサムだとちょっと楽しい気分になるのかもしれない(provided that he is a good doctor)。

で、私の口内だが、右側下奥歯にワックスをつけずに寝たら、また傷ついてしまった。学習能力のないやつ。おまけに、右下一番奥のワイヤーがブラケットから外れている。昨夜もなんだか動くな、とは気づいていたが、完全に外れているとはわからなかった。もー、面倒だな、また予約いれなきゃいけないかな、とため息をついたが、もしかしたら自分で入れられるかも、とトライしてみた。爪が長くてうまくいかない。爪を切る。ワイヤーをきゅーんと曲げて、ブラケットの穴にひっかけ、上からえーいと押してみると、入ったっ。ナイス。Yea, Kay.今、左でうまく噛めず、右で噛むことが圧倒的に多いので外れるのかと推測。基本的に何でも食べられるとはいえ、柔らかいものの方がこの手のトラブルも起こらないし面倒がないよなあ、と思ってしまう。それ言ってたらきり無いんだけどさ。

そういえば、キアヌ・リーブスが今度の映画"Thumbsucker"で矯正歯科医の役をするらしいけど、どう?担当医にキアヌ。
画像は彼のファンサイトからお借りした。その髪の長さは衛生面ではどうなの。結べば。