5年くらい前に歯のブリーチをしたことがある。上の歯6本。4万円だった。なんとなく黄色っぽいのが気になって、当時は日本では売ってなかったAqua FreshのWhiteningをアメリカで買ってきてずっと使っていたが、プロにきれいにしてもらおうと思ってトライしてみた。

結論を言えば、確かに白くはなった。歯の色見本でいうと、数段階白くなった(徐々に元に戻るのだが)。だが、4回のセッションにわけて行ったのだが、2回目以降くらいから歯がしみ始め、3回目以降はもうやめようかと思うくらいだった。知覚過敏になる可能性がある、というのはブリーチ開始前に説明されていたので覚悟はしていたが、あれほどしみるとは思ってなかった。I couldn't take anything hot or cold. あんまりなので医者に相談すると、院長が出てきて、言うことがいい。「あまりしみるようなら神経を抜くかですね」ブリーチによる知覚過敏で神経を抜く?! Who gave you the license to practice?! 唖然。そりゃ、知覚過敏は治るでしょうよ、神経取れば。実際苦笑したと思うな、あたし。あと一回で終わるし、お金ももったいないので結局4回目もやったが、以来そこには行っていない。

医者も全員若いし、新しい技術を勉強しているだろう、と狙って行ったところだったが、大はずれであった。高層ホテル内にあってちょっとおしゃれかも、とsuperficialな理由で選んだところもあったから、だめだったね。

大体、施術(というのか)にも不満があった。ブリーチを歯にのせて光をあてるのだが、歯にのせる分には痛みはない。だが、動作の粗暴な衛生士が動かすバキュームがあたったりして、唇や歯茎につくと_激痛_。結局劇薬。しかめっ面をすると、医者が何か薬を塗って落ち着くのだが、カーッとする痛みで腹が立つ。で、薬を塗ってから時間をおく際、退屈なのかなんかしらんが、医者(女)と衛生士が「お昼どうする」などとおしゃべりしている。仲良きことは美しき哉も結構だが、人の頭越しに無駄話するのはやめて。もっと緊張して劇薬扱って頂戴っという感じで、ただでさえ知覚過敏で機嫌悪いのに、ますます鬼づらになっていった私。

ブリーチした数ヵ月後アメリカで見たホームブリーチングのCM。この商品だと知覚過敏は起こりません、と宣伝していた。泣きそうになった。

いつ知覚過敏が治ったかは忘れたが、何ヶ月も続いたことは確か。練り歯磨きも変えて、ずっとシュミテクト(Sensodineね)を使った。歯は白くなったが、もう二度とするもんか、と思った。

その後、歯医者を変えてから、ブリーチについて聞いてみた。「いいかげんにしてくれと言うくらいしみたんですが」と訴えると、あれはフッ素をぬると楽になるんだ、と教えてくれた。そんな解決策があったとは。

今は自宅でできるブリーチもあるみたいだし、矯正が終わったら(ってまだ先の話だが)やってみたい気もする。でもまたしみて鬼づらになったらどうしよう、と怖くもある。