私の前歯は一本斜め気味になっている。それに気づいたのが1年半くらい前。奥のクロスバイトについてはわかっていたが、前歯は絶対に今ほど斜めになっていなかった。下の前歯も重なっているが、これも以前は今より真っ直ぐだったはず。滞米時、矯正したこと無い、とメリケン友達に言うと、"But you have great teeth!"と言われたこともある。笑って見えるところは真っ直ぐだったはずなのだ。

すこーしずつ歯並びはくずれていくというのがよくわかった。ということは、せっかく矯正してもリテーナーをまじめにつけないと元に戻ったり、またくずれたりする可能性も大いにあるわけよね。今まではリテーナーはパジャマと同じように毎晩身に着けるべき、というのが主流だったけれど、本当にそうなのか、と問う医者もいるみたいだが、本当のところどうなんだろう。いろんなことを言う医者がいて混乱する。新しい意見だから間違いとも言えないだろうし、昔からのやり方だから正しい、とも言えないだろうし。

個人的経験から、歯医者と婦人科はアメリカの勝ち、と思っているので(医者も患者の意識も)、アメリカの医者のサイトを調べたりもするが、この点についてはよくわからない。というより、まだ調べ方が足りていない。

ヨーロッパとか歯についての意識はどうなんだろう。実にくだらないアメリカ恋愛映画の一場面で("Serendipity." A total chick flick. NOT my cup of tea)、イギリス女(Kate Beckinsale)が、イギリス人は"bad teeth and freckles"を持っているからわかる、みたいなことを言っていた。確かに、イギリス人の俳優を見るとアメリカほど歯並びを気にしていない感じ。愛するRalph Feinnesもアップになったらちょっとつらい歯並びだった(でもいいんだ、レイフだから)。で、Kateの歯がうそくさいこと極まりない。ハリウッド進出にあたり、かぶせたんだろうなあ。それとも差し歯か。あまりに白くてうそ臭い。彼女は、"Shooting fish"に出ていた頃が一番かわいらしい。今はなんか擦れた感じがしてヤだ。

歯をどうにかしなはれ、と思う俳優NO.1は、Sarah Polley(カナダ人:スイートヒヤアフター、写真家の女たち、etc.)。この間来日してたが。口を閉じているとダビンチの絵みたいに美しいのに、笑うともう「見てはいけないものを見てしまった」と思わせるくらいなあの歯茎むきだしガミースマイル。大抵静かに微笑んでいるだけの美しい写真が多いのは、自覚しているのからなのか。演技もうまいし嫌いじゃないんだが。いや、むしろこの歯で女優やってるってことでそのガッツを買うかも。