大好物のピーナツバターであるが、食べ過ぎてしまうのでなるべく買わないようにして生きてきた。最後にピーナツバター祭り状態で、瓶を抱えて毎日舐めていたのは、2011年の12月頃だったと記憶している。もう1年以上も前の話ではないか。
そろそろ食べてもいいだろうと、買ってきた。フィンランドではお初である。

そうか、スウェーデン語では、ピーナツバターのことはjordnötspåläggというのか。長いよ。
解体してみる。
jordnöt: ピーナツ。 jordはearth, soil, landという意味らしい。nötはナッツだとわかりやすい。ということは、ピーナッツというのは、地中になるものなのかなと画像を検索してみたら、地面から掘り起こした収穫の様子の写真がざくざくと

そして、落花生のwikipediaを見たら、「方言名は地豆」「ground nutとも言う」と書いてあるではないの!

ジャガイモやニンジンが地中にできるのが知られているのと同じように、これは常識として皆さんが持っている知識なのだろうか。私は初めて知ったよ。アーモンドみたいに木になるのかと思っていた。興奮したわ。

sは、英語の「〜の」を意味する"'s"と同じ意味だが、ス語ではアポストロフィーは使わない。「ピーナッツの」という意味になる。

pålägg: food put on bread to make a sandwichなんだってさ。要するにオープンサンドイッチにのせるトッピングのことのようである。påがこの場合onで(ほかにinとかatのときもある)、läggの不定詞のläggaは、"put"という意味。

なるほろー。ついでにフィンランド語のmaapähkinä leviteっつーのも調べたら、やっぱり地の(maa)ナッツ(pähkinä)のスプレッド(levite)という意味だった。

いったん納得はしたのだが、「jordnötspålägg」で検索すると、ヒット数が数件しか無い。「pålägg」の代わりに「バター」の意味の「smör」をくっつけて検索してみたらあなた、あるわあるわ。「jordnötsmör」と瓶に書いてあるピーナツバターの画像もいっぱいあるではないか。

これはいったいどういうことだろうか。

調べてみて良かった。私はjordnötsmörと呼ぶからね。