もうずいぶんと編み物をしていない。家を片付け始めてから、とても編み物をする気分ではない。使わない毛糸・夏糸は、知り合いにあげた。それでも段ボール一個に毛糸がある。とりあえず、実家におかせてもらおう。編み物の道具は、Pに預けたスーツケースに詰めておいたので、既にフィンランド入りしている。
ソウルへは、昔やりかけていたクロスステッチのキットを持って行った。完成させたかったが、無理だった。
先日、父が「あまり頭を使わない、単純作業がしたい。クロスステッチのキットが欲しい」と言い出した。この人は、若いころも自分でデザインしたクロスステッチの模様のタペストリーを作っている。インベーダーゲームみたいな柄だったが、彼がそれを作ったのは、インベーダーゲームが流行る何年も前のことである。この人は、こういう細かい作業が好きだ。私が子供の頃、ビーズで作る風景画もせっせとやっていた。私も手伝いたかったが、とにかく細かかったので、私は触らせてもらえなかった。
布の目が細かいと眼が疲れて大変だよ、と言うと、メガネのようにかける拡大鏡を持っているから大丈夫だと言う。準備万端。私も欲しい。
この間、苛性ソーダを引き取りに行ってもらった帰りに、手芸店で小さいクロスステッチのキットを買ってプレゼントした。額付のやつ。気に入れば、同じシリーズの他のを買えば良い。
私もじっと座ってクロスステッチをしたい。まだしばらくは無理だな。