フィンランドから帰国した際、関空の自動ゲートで何度やっても指紋が認識されず、結局スタンプを押してもらうという目にあった。
私の前に並んでいた人も何度目かのトライでやっと通過していた。途中で職員の人が出てきて、指を置くところを布で拭いていた。
自動ゲートの利用者も最近は増えてきたようで、私の後ろにも何人か並んでいたというのに、何度やっても認識してくれないという焦り。また職員の人が出てきて布で拭いたが、やはり認識してくれない。「調子が悪いようですね。すみません」と謝る職員。もう何度やってもだめなので、「スタンプじゃ嫌ですか」と聞かれた。別に嫌ではない。嫌だという人がいるのだろうか。「では、こちらへ」とオフィスの方へ案内された。「すみっこに押しておきますね」と空白ページの角に押してくれた。別に嫌じゃなないと言っているのだから、そんな遠慮しなくてもいいのに。
私の後ろに並んでいた人は、3回目くらいのトライで通過していた。

韓国での入国審査時、指紋と顔写真を取られるのだが、そのときもなかなか指紋がうまく取れなかった。人差し指を置いてもエラーになり、審査官が困ったように「Slightly」と言う。「Slightly what?」と私は聞くが、彼女は何やらコンピューターをいじっていて返事はない。軽く乗せろと言っているのかと気づき、「Ah, lightly」と独り言のように私が言うと、彼女は、"No. I said slightly."と言う。Ok, ok.
結局、軽く乗せたらうまくいった。ぐいぐい押し付け過ぎたのだろう。関空でも、「なんで認識されないのよ」と焦ってぐいぐい押したかもしれない。軽く乗せるというのがキーのようだ。