行ってきたよ、歯医者。

思ったとおり、また細菌検査にサンプルを出し、中の掃除をするというのが今日の作業。痛みはずいぶん楽になっている。まったく無いわけではないが、この程度だったらもう我慢するので、最終的な薬を入れて欲しいとI先生に伝えた。当初、歯根の先端を切る手術というのも話に出ていたのだが、それも「やってみてもいいかも」レベルで、それをしたら必ず痛みが取れるという確証はないし、最終的な薬を入れるという方向でいいと思うとのこと。治るかわからないのに手術なんかしたくないわ。
穴のフタは取れやすいのかどうか聞いてみたところ(詰問口調にならないように優しく聞いたわよ)、最終的な薬を入れた後は、虫歯を埋めるものと同じものを使って、接着もするのでそう簡単に取れるものではないとの返事。前回、仮封鎖したものは、ここまでしっかり止めるものではなかったらしい。1年放置しててもいいって言ってたのに。
根管治療中のフタは、ドリルで開ける必要のないものだった。毎回、「あったかいの入ります」と先生が言い、少し熱を感じる棒のようなもので穴を押さえる感覚があったので、溶かして穴を取るのかなと想像。開業医で治療していたときは、毎回ドリルで開けていて、その振動が歯に響くのがイヤだったので、熱で取れるのは楽でいいなと思っていた。でもやはりこれは取れやすいわけなんだろう。
今日のI先生は、私がフタが取れることを気にしていると思ったんだろう。今回は、ドリルで開けるタイプのフタにしたらしい。接着はしていないので、周囲をドリルで削れば、パカッと取れるようにはなっているとか。そのドリルで削ったカスが中に入らないことだけ、十分気をつけてもらえば良い。だって、前、中の掃除をしているとき、「白いカスが出る」と様子を見に来た先輩先生に報告し、「シーラントかな」と先輩が返事していたのを私は覚えている。頼むよ、ほんとに。

で、今日の「Annoyance」の理由は以下。
「ちょっとあったかいの入れます」と先生が言い、歯の中にあったかい液体が入るのを感じた。その数秒後、右側の唇から口角にかけて、ぴりぴりと刺激を感じ始めた。あれ、おかしい、と目を開けたが、先生はいない。何かを取りに行くため、席を立ったようだ。あまりに痛いので、エプロンで口角からほほにかけて拭いた。何か液体がついた。しかし、ヒリヒリは収まらない。水で洗い流して欲しい。隣の診療台には誰もおらず、その向こう側で治療をしている先生に助けてもらおうと「すみません」と声をかけてみたが、治療中ゆえに聞こえていない様子。痛い、I先生はまだか、と頭を動かしたところ、I先生が戻ってくる姿が見えた。手をあげたところ、小走りで戻ってきた。「口の横がヒリヒリ痛いです」と報告すると、塗れた脱脂綿で拭いてくれた。しかしまだ痛い。ラバーダムを伝わって流れてきたのかもしれない。何度か拭いてくれたが、「しばらくヒリヒリするかもしれません」と先生。消毒液がついたらしい。
治療が終わって診療室を出た後、すぐに廊下にある洗面台で口元を洗った。右の口角周辺が赤くなっていた。とてもピリピリと痛かったので、ひどくただれているのかと思ったが、見た目は大したことなかった。ペーパータオルを濡らしてしばらく抑えていると、次の予約を取るためにI先生がやってきた。すみません、しっかり水でゆすいでおいてくださいと謝る先生。
ここは教育病院。わかって通院している。先生も悪気はないし、謝罪もしてくれた。でも14時間経った今もヒリヒリ痛い。
失敗の数々を乗り越えて、立派な歯医者になってください(棒読み)。

本日、270円也。