実家の台所にカキ氷を作る道具が置いてあった。私が小学生のときからあるものかもしれない。King Iceとかかれている。アンティークである。こういうとき、ささっと携帯のカメラで写真を撮りたいが、持ってないのよね。今度実家に行くときにはカメラを持参しよう。
ネットで探したら、古道具店に同じものがあった。この店のには、本体の下に置く青いプラスチックのプレートが無いようだ。そこにお皿を置くようになっているのに。プレートがついておらず、刃もフレームもさびていても、お値段なんと1500円。実家にあるのはもっと状態がよくってよ。丸い氷しか使えないが、心配ご無用、丸い氷を作る容器が2つも実家にはある。当時からのものである。物持ちのよい親。製氷機も二つつけて、奥さん3000円じゃどうよ。って、スーパーで880円の新品を見たが。

このアンティークカキ氷機、ちゃんと機能して氷も擦れる。が、刃がdullになってしまっているからか、音がたまらん。父は「耳を覆ってくださいよ」と言い、ハンドルを回し始める。「きーっきーっきーっ」っていうか、なんだろう、文字では表現しきれない。黒板に爪、みたいな感じだろうか。

両親は、「20年くらい前に買ったものかな」などととぼけたことを言っていた。20年なんて、そんな最近のものではない。まだ我々がばあ様と同居していた頃の夏休みの昼下がり、擦った後の薄くなった丸い氷をテーブルホッケーみたいにして食卓の上で遊んだことをよく覚えている。ばあ様と同居していたのは、私が小四のときまでなので、少なくとも32年前のカキ氷機ということになる。いや、びっくり。自分がこんな年齢になっていることに。

最近は、もっと擦りやすい電動式のものもたくさんあるんだろう。
[rakuten:frypan:10000404:detail] たかー。

 これなんて、手動で3595円とな。

カキ氷というものは、昔からそんなに好物ではなかった。シロップが甘すぎるし、すぐに溶けるので食べ応えがないというか。体を冷やすということにおいては、抜群の効果があると思う。子供の頃は餡子も苦手だったので、宇治金時(というのかな。アイスや白玉ものってるやつ)デビューは30歳の頃だったと思う。アイスがあればおいしいと思う。うちの母は甘いもの全般があまり好きではなく、せっかく父が擦った氷は辞退して、「あたしはこれがいいの」と冷凍庫から出した氷のかたまりをそのままなめていた。太らないわけよね。