ふーっ。今日は午後2時くらいから6時過ぎまで立ちっぱなしであった。何をしていたかと言うと、夕食の用意をしていたのだ。手際の良い人ならすぐにすむようなことかもしれないのだが、料理に不慣れな私はどうも要領が悪い。Mちゃんが風邪を引いて学校を休んでいるので、Pのお母さんが世話に来ており、今晩夕食に呼んだのだ。Mちゃんの症状は大したことはなく、彼女も犬のララベル(仮名)を連れてやってきた。来るかどうかわからなかったのだが、4人分作っといて良かった。
で、メインメニューは巻き寿司。レパートリーのない私は「ぜひ日本食を」とP母に言われ、内心「カレーじゃだめかー」とあせったのであった。巻き寿司は過去に数回作ったことがあるのだが、どれも人様に自信を持って出せるレベルのものではなかった。が、やはりチラシ寿司(=すし太郎)でごまかすのもなあ、と思い、午後2時から奮闘したのだ。
中身はスモークサーモン、チーズ、きゅうりのやつと、ツナ、レタス、卵のやつ。結構まともに巻くことができた。驚いた。4本巻いた。裏巻きもトライしてみたのだが、これは失敗。包丁を入れたらぼろぼろとくずれてしまった。なんかコツがあるのかな。
他にも薄焼き卵で包んだそぼろ寿司も用意しておいたので、裏巻き寿司が出せなくても量としては十分であった。
巻き寿司のときには、他にどういうおかずを用意していいのかよくわからなかったのだが、調べた結果、「海外だと何でもあり」という結論に達した。ならば作れるもの、ということで、鶏肉のハニーマスタード和え。巻き寿司にぃ?はいいっこなしである。それと梨入りグリーンサラダ(西洋梨だから柔らかい)。サラダに果物を入れるのが最近好きである。夏にフィンランドでブドウとイチゴの入ったグリーンサラダをご馳走になってとてもおいしかったので、以来何かと果物を入れるようにしている。まさに何でもありのメニューである。
すべてをテーブルに並べると、実に豪華である。「パーテー」って感じ。P母も「こんなにたくさん作って、大変だったでしょう」と目を丸くし、「Oh, no, no」と答える私(ふっ)。Mちゃんはツナ巻き寿司が気に入ったようだ。子供のツナ好きは全世界共通か。私も子供の頃、大好物だった。
ま、なんといっても外国の人がほぼ必ず感心してくれるのは、薄焼き卵である。P母も「これはこういう状態のものを買うのか」と質問。いや、自分で焼くんです、と言うと、「こんなに薄くできるなんてすごい。今度は作るところを絶対に見せてくれ」とえらく感心してくれた。溶き卵に水溶き片栗粉を入れると破れなくて扱いやすくなるとネットで読んで以来そうしているが、本当にきれいにできる。「片栗粉」は使わず、ジャガイモの粉(perunajauho:ペルナヤウホ)をこっちでは使っているが。まあ、日本で「片栗粉」と書かれて売られてるものも「片栗」じゃなくてジャガイモの粉らしいけど。フィンランドではデザートに使うらしく、ゼリーみたいな絵が箱に描いてある。でんぷんを使ったデザートってどんなんだろう。
P母に「フィンランド語はどう?」と聞かれ、ぎくっとしたわさ。すみません、全然勉強してません。スウェーデン語もしてません。ごめんなさい、英語しゃべってもらってばかりで~。別れるときだけ"god natt"言うといたわ(good night)。
私は人とsocializeした後、落ち込む。今もなんか暗い気持ちである。変なこと言ったかなあ、質問にうまく返せなかったなあ、もっとうまく説明したかったなあ、などと反省してしまう。おまけにフィンランド語もスウェーデン語も話せないし。猛省。