大家さんが秋刀魚を取り寄せたということで、2尾いただいた。「ばかにしてるみたいに少なくてごめんなさい」とおっしゃるが、一人なのに2尾もいただいて恐縮である。
で、困った。頭もついているような生の魚をうちにあげたことはないのである。まな板の上に横たわる、目のきらきらした新鮮な秋刀魚。魚のことなど何も知らない私であるが、これは新鮮だとわかるくらいピンピンきらきらしている。刺身でも食べられると大家さんはおっしゃっていた。でも私は塩焼きや蒲焼の方が好きである。でも秋刀魚の塩焼きなんて、自分で用意したことなどない。いや、刺身だってないけど。ネットで調べて手順を確認。生まれて初めて、魚の頭を落とす。目があわないように視線をそらした。グルメでも通でもないので、はらわたも取る。小さい頃、祖母が魚をさばくのをよくそばで見ていたが、そのときを思い出す臭い。40過ぎて初めて触った、頭つきの魚。
手順どおりにしたら、無事、塩焼きは完成した。脂ののりまくりのおいしい秋刀魚であった。
魚を料理した後は臭いが大変である。骨や残骸を何重にも新聞紙にくるんで捨て、必死で洗ってもなんだかいつまでも生臭いグリルをまた洗ったりして。シンクも包丁も、熱湯かけて消毒。手の臭いを消すという金属のやつあるじゃない。あれで指先をこすってみるも、しばらく臭かった。効果ないのかな、あれは。
新鮮な魚はおいしい。でも色々大変っすね。。。