関西空港を出た途端にこの湿気。すごい。すごいとしか言いようが無い。結局これは雨が降りたかったゆえの湿気だったようだ。京都と大阪間で大雨が降り、新幹線が止まってしまってました。Just my luck.とケッと思っていたら、運よく臨時列車がホームに。とっとと乗り込んで席まで確保。ラッキーであった。しかし、新幹線の運転を見合わせるほどの大雨ってどんな雨。で、今これは新幹線の中で書いている。
大阪からの出発が遅れていた飛行機は、2225にヘルシンキに到着したらしい。Pの家で夕食を取った後、二人とも「ちょっとnap」しようと横になり、2210にとりあえず一度起きて私は空港サイトをチェック。ヘルシンキ発は、カウンターで聞いたとおり、2350となっている。「何時に家を出たいか」とPに聞かれ、「2230くらいでプリーズ」と答える。で、二人ともまた寝ちゃったんだよね。ふと目がさめたら2245。えぇっ、Pは2230に目覚ましをかけたのではなかったのかっ。PはPで、私は2210に起きてから、ずっと起きているつもりだと思っていたらしい。だめだめなコミュニケーションであった。
ま、チェックインはすませてスーツケースも預けてあるので、2245でもなんとか大丈夫である。2250に家を出て、しーずかな道を飛ばして2315には到着。とっくにPのベッドタイムを過ぎているのに申し訳なかった。感謝である。
空港はこれまたしーずか。セキュリティーも私と男性乗客が一人。セキュリティーを抜けても、店は全部閉まっている。暗いし。Spooky. baggage dropoffの人に「食事でもしてくれ」ともらった17ユーロのクーポンでお土産のチョコレートを買おうと思っていたのだが、無理かなとほぼあきらめていたら、クーポンの使えるFinnairのタックスフリーショップは開いていた。客は私一人だったが。とにかく乗客がだーれもいないので、もしかして私を置いて大阪へ行ってしまったかと不安になったが、ショップのお姉さんが、「And you are going to Osaka?」と何でもないように確認してきたので、まだ飛行機は出発していないのだなと安心。
パスポートインスペクションも、EUの人用のブースしかインスペクターがいない。「私Non-EUなんですけど、あなたしかいないんでここでいいですか」と確認すると、手招きされた。前回私のパスポートを1ページごと吟味していたインスペクターと違い、この人はパスポートを受け取るやいなやスタンプを押してくれ、じゃね、とうっすら笑顔で挨拶された。このうっすら控え目な笑顔というのが、フィンランド人男性っぽい。笑っているのか笑っていないのかわからないようなやつ。シャイで無口らしいから、フィンランドの男性って。(これを聞いたときは、「えー、じゃ、Pはフィンランド人じゃないの?」と本人に聞いてしまいましたが。)
パスポートインスペクションを抜けたところで、大勢の人を見つけた。「おお、人だ、人」と安心。皆さん、ぐったりした様子。他の国から乗り換えで来た人も大勢いるだろうからね。さぞかし疲れていたことだろう。
結局、給油にまた時間がかかり、0030くらいに離陸。すぐに夕食が出てきたが、当然ながらそんな時間に食欲もなく。緑茶をお願いしたのだが、無いとのお返事。いつもはあるのに。準備する時間がなかったのかな。
食後は、さすがに疲れて、そのままずっと眠った。あんなに機内で眠ったのは初めてかもしれない。おかげで大阪に着いたとき、それほど疲労を感じなかった。やはり眠るのが一番なのだな。
8月はヨーロッパの人の休暇の月だそうで(フィンランドは7月が多い)、そのせいか、外国人用の入国審査は長蛇の列だった。こんな暑いときに。春や秋に長期休暇が取れればいいよなあ。日本もとりわけ美しい季節ではないか。
関空の駅では、私の後ろに並んでいたオバハンが、「なんでこんなに暑いの。耐えられんわ。なんでやの」とずっと独り言を言っていて、あたりの不快指数をあげていた。列車の掃除に時間がかかりすぎていると怒り、「はよ、出ぇや」と罵っていた。いざ乗る段になると、私を追い越して乗り込もうとした。カバンで阻止しました。順番は守りましょう。
あ、広島に着いてしまった。とりあえず保存。