7月の終わりというのは、バスの運転手のデビュー時期なのだろうか。
この間乗ったヘルシンキからのバスの運転手は、現金で支払う人へ切符を渡すのにえらく時間がかかっていた(乗るときに払う)。バスの前方、横、後方についている表示には、行先も路線番号も表示されていなかった。発車したと思ったら、バスの後ろの方にいた男性が何か大きな声で言い、直後に後ろのドアが閉まる音が聞こえた(あぶなー)。停止するたびに前にガックンと揺れ、乗り心地が悪かった。
そして今日、Pの住むhousing complexの中にある彼のガレージにいたところ、突然Pが「A bus?!」と驚いた声を出した。ガレージの前にある広場から見下ろす位置にある道路をバスがのろのろと走っているのだ。この道路は行き止まりである。無論、バス停はない。路線番号も表示してあり、お客さんも数人乗っている。間違って入ってきてしまったようだ。初めてみたよ、道に迷ったバス。しばらく切り返しを何度も繰り返しているバスを見ていたのだが、いくらなんでもこの道でバスみたいな長い車両のUターンは無理である。道路脇にある駐車場に入れば、そのまま別の出口から楽に出られるので、Pが教えに走っていった。上から見ていると、乗降口を開けてPとなにやら話し、その後無事に駐車場を抜けて、元の道路へ帰っていっていた。
若い運転手で、Pの助けを非常にありがたがっていたそうだ。パニックになりかけの様子だったらしい。あのまま無理してUターンしていたら、木の1、2本はなぎ倒していただろう。日本じゃシビアな処罰がありそうなミスだなあ。まあ、しっかりやってくれ。