で、一泊旅行だが、帰りはイマトラからまっすぐヘルシンキへ向かうのではなく、北上してサヴォンリンナへ行こうとPが言う。その前に、ロシアの国境を見に行った。車を積んだトラックが長蛇の列を作っていた。通関を待っているというより、ただ路肩に駐車してあるという感じであった。謎。しばらくロシアへ向けて走ると、STOP!のサインが。ここ以降は入れないと書いてあったらしい。おお、この向こうがロシアか。でもそこにはパスポートコントローラーとかがいるわけではなく、無人であった。でも突入すれば、すぐどっかから飛んでくるんだろうな。しないけど。
その後、サヴォンリンナへ。湖水地方と呼ばれるだけあって、道の周りはほんとに湖だらけであった。地図を見ても、ほとんど水色である。夏場はオペラフェスティバルがあったりして、活気があるらしいが、秋の今はイマトラと同様、静かであった。おまけに雨は降り、風も強くてかなり寒かった。観光スポットであるオラヴィ城の周りも誰もおらず、開いてるのかどうかもわからなかったが、看板も出ているし、とりあえず行ってみた。

城内に入ってみると、ちゃんとスタッフと観光客が何人かいた。パンフレットやなんやらを見ている間、スタッフの一人の女性の視線をずっと感じたのだが、なんだったのだろうか。観光地なのでアジア人が珍しいわけでもあるまい。胸が気になったわけでもないだろう(むかつくあのジジー)。夜にはPはミーティングがあるのでお城の中をゆっくり見る時間がなかったのが残念。
お昼を食べようにも、湖の周りにあるレストランは閉まっているところが多い。一つだけ軽食を出すカフェが開いていたので入ってみた。キーシュとカフェラテで暖を取る。古い家をカフェにしたようで、可愛いところであった。オーナーらしき女性も笑顔で感じよかった。
ゆっくりもしていられないので、湖水の合間をまたぶっとばして帰路へ。こんな感じ。

トータル何時間車に乗っていたかわからないくらいの長旅であった。景色がきれいなのでそう苦痛ではない。長旅の後だったにもかかわらず、Pはそのままヘルシンキでミーティングへ、私も家へ帰るより街をブラブラしたいと思い、デパートへ(一日座ってたし)。9時にミーティングが終わったPとホテル・トルニの中にあるAmerican barへ。金曜の夜ということもあり、なかなか盛況であった。英語で会話をしている人たちも大勢いた。リンク先の紹介文を読むと、インターナショナルなバーっつーことらしいし。"classy customers"だってさ。Pは白ワイン、私はカクテル。その名も"Victoria's Secret." わー、頼むのが恥ずかしい飲み物だわ、と思ったが、Pが頼んだ。バーテンも真顔でうなづくだけ。まあ、当然だけど。いちいち反応しないよね。ウォッカとパイナップルジュースとあとなんか色々入ってた。ピンク色だったからクランベリーだったかな。忘れた。ジュースみたいで飲みやすかった(これが危ない)。

東部の静かな街も良いが、ヘルシンキの混んだバーで時間を過ごしてホッとした。