Mちゃんは抜歯してないとPが言う。え? 昨日、乗馬のレッスンの後でここに寄ったMちゃんに、歯医者どうだったのと聞くと、やだったよー、と返事。でももうthe worst is overだから平気だよ、と言うと、ピンクのseaweedを口に入れられていやだった、と言う。なんじゃそれは、と聞くと、ぶにゅぶにゅしたものだったと顔をしかめる。ああ、型を取るときのやつね、とわかったが、seaweedってなんだ。Pが言うには、Mちゃんの友達がそう教えたらしい。フィンランドではseaweedを使って型取りってことはないだろう。
そのときは、Mちゃんが先生の指を噛んでしまったとか、息が出来なくて苦しかったとか、そんな話を聞いていたので気づかなかったが、抜歯してその日に型取りってないよね。ということは、彼女が「最悪」と言っていたのは、型取り作業のことだったんだろうか。謎。まあ、確かに楽な作業ではないけど。私も喉の奥の方まであのピンクのやつが型で押し出され、嘔吐感と戦いながらパニックになりそうなのをなんとかコントロールしたことがある。
装置がメタルなのかセラミックなのかは知らない、とMちゃん。気にしてもいないようだ。さっぱりしてていいね。
Pが、彼女の噛み合せはそれほど悪くなかったため、矯正料金はこちらもちだと言う。こちらって、他に誰が払うんだと聞くと、市だ、と言う。どの程度なら市ではなく親が払うことになるのかって、なんだか決めにくそうだが、ガイドラインがあるんだろう。こういう場合、歯並びガタガタで噛み合せずれまくりの方が家計は助かるってことなのか。高い税金を払っているのに、ここではその恩恵が受けられなくて残念だったね。