ここしばらくのPの趣味は、ラジコンの飛行機である。そういう趣味の人たちが自分の飛行機を飛ばして遊ぶエアフィールドがちゃんとあり、よくそこへ行っている。彼は初心者なので、飛ばしているときにコントロールがきかなくなって近くの森の木の上にクラッシュしてしまって、それはもう大変な思いをして地面に落としたことが2回ある。一度は会社の人に手伝ってもらい、6メートルある梯子、2メートルの高枝切りバサミ(テレビショッピングで買ったのかしらん)を使ってみたものの、それでも飛行機に届かず、その会社の人が木に登って棒でつついて落としたらしい。3時間くらいのミッションだったとか。その会社の人、すんごい良い人だわ。お礼にPはその人の車の不調だったところを直し、ウォッカを1本あげたらしい。
2回目はMちゃんがアシスタント。梯子に登り始める前に、「救急は112番だからな」と一言言ったらしい。ミッションインポシブルと思うくらい大変だったらしいが、やっぱり木に登って棒でつついて落としたとか。「あの森に"木の上の飛行機取ります"って看板かけてパパの電話番号書いておけば」とMちゃん。ビジネスチャンスかもしれない。

そのエアフィールドにこの間私も行ってみた。野原である。隣には犬の訓練をするための障害物を置いた野原もある。エアフィールドには、使う周波数を知らせる掲示板のようなものがあり、同じ周波数で飛ばしている人がいれば、代わりばんこにするというようになっている。Pの飛行機は小型で、バッテリーで動くもの。私が行った日に飛ばしに来ていた人たちは、ガソリンで動くような大きな飛行機ばかりで、競技会に出るために練習しているというような熟練者であった。彼らの立派な飛行機がアクロバティックな動きをする中でPの飛行機を見ると、まるで「鷹の中に蚊が一匹」という印象である。だが、様子を見ていた小さい男の子が、「小さいのがうるさくないから一番好き」と言っていた(according to P)。確かに大きい飛行機はかなりうるさい。

正直言うと、ラジコンで飛行機をupside downに飛ばしたり、くるくるループさせてみたり、横向きに飛ばしてみたり、ということの何が楽しいのか私にはわからない。「難しいのだ」とPは言うし、確かにそうなんだろうが、いまいちよくわからない。まあ、本人が楽しいんなら別にいいんだけど。

昨日は電池がおかしくなったとかで、おもむろにハンダ作業をし始めるP。そんなもん持ってたのか。

何でも自分でするのね。
ちなみにラジコンのコントローラーはFutabaという日本製である。さすが。