小学生の頃、「なかよし」を読んでいた。5歳上の姉が読んでいたからなのだが、「読んでいい?」と聞いていやな顔をされたりののしられることが恐くて、姉のいないときにこっそり読んでいたこともある。姉が買わなくなってからは、今度は私がおこづかいで買うようになり、堂々と読むようになった。
確か、志摩ようこの「ロリアンの青い空」という漫画だったと思うのだが、クロディーヌとエレナという登場人物が出ていた。クロディーヌの横顔をよくお絵かき帳に書いて遊んでいた。カクカクしてんのよね、唇のラインとか。この人の描く顔は、口がえらく上のほうにあったと記憶している。で、エレナの方であるが、私は当時、ウサギの毛の襟巻きを持っており(先端がキツネの顔みたいになっているやつ)、それに「エレナ」と名前をつけていた。バカだねー。なぜかペットのようにこの襟巻きを可愛がっていたのだ。寂しい子供だったのね。泣けるわ。就寝時は、枕元に置いた座布団の上に対角線上にエレナを寝かせ(対角線上じゃないと座布団からはみでるから)、毛布代わりに毛糸の肩掛けをかけていた。ますます泣けるね。
今、検索してみたら、アマゾンで売ってたわ、この漫画。わー、読みたい。
おまけにキノコ・キノコまであるではないか。なつかしーっ。これはリボンだけど。あ、違う、りぼん。
読みたいなあ、昔の漫画。
あ、そういえば、この間NHKの番組で、ナレーションにあわせて出てきた漫画がわたなべまさこの絵だった。恋愛の話だったのだが、わたなべまさこといえば恐い漫画というイメージしかないので、あの細い線で描いた震えるような指先とかが出た日には、なんか恐い展開になるんじゃ、とかまえたわよ。子供の頃は、本気で恐かったもんね、この人の漫画。