フィンランド語のテレビニュースか何かで、「かもめ食堂」のロケ地になったカフェ・スオミをたずねる日本人観光客のことをやっていた。英語でされていたインタビューしか何を言っていたかはわからないが、要するに日本人は疲れている、ということか、と思った。フィンランドの何に魅力を感じるのか、という質問には、のんびりしている、スローライフだから、という答えが多い。またフィンランドに来たいか、という質問に、フィンランドに住みたいと思っている、と答える女性もいた。なぜと聞かれ、クリーンでビューティフルだから、と言っていた。日本語で質問に答えていた男性は、「高層ビルがないのが嬉しかったですね」としみじみしていた。
まあ、訪ねてみて「きれいでいいところだ」と思うのと、学生であれ、社会人であれ、実際に住むことはぜんっぜん違うだろうし、実際に住んでいる外国人にしてみれば、住んでいる人にしかわからない苦労や不満があるに違いない。在フィンランドの外国人フォーラムブログをときどき覗いてみるが(英語)、病院の予約が全然取れないとか(緊急じゃなければ診てくれないとか)、Welfare stateが持つ問題とか、色々言いたいことはあるようだ。まあ、どこに住んでも、長所短所があると思うけどね。自分の住んでいるところの短所と、住んでいるところ以外の場所の長所ばかりに目が行ってしまうものだろう。