茶色

今日もいい天気。もう裏庭の植物は真っ茶っ茶になっているものもある。降りすぎも困るし、降らなくても困るし。こっちの野菜の値段なんかどうなんでしょうね。まあ、普段いくらかなんて知らないから比較もできないけど。

時差ぼけで午前4時半起床。リビングで本を読んだのだが、素足では寒い。外の温度計を見ると12度。冬場に来て置いていったカーディガンも着込む。昼間は20度を超えて、半袖でもOKなんだけどね。日差しも相変わらず、カーッという感じできつい。特に私は日差し嫌いな偏屈なので、曇りくらいが一番落ち着くのよね。

昨日の晩は、カルチャーショックなことがあった。Pの娘のMちゃんが夕食に来たのが7時。8時前に玄関のチャイムが鳴る。Mちゃんの友達のIちゃん。ええ、こんな遅い時間に遊びに来るとはなんだそれ、と思う。MちゃんがなにやらPに言い(スウェーデン語かフィンランド語で)、PはIちゃんを家に入れるのを許可する。驚愕。そこに漫画があるから、食事が終わるまで寝室で読んでて、などとPは言ったようで、IちゃんもOKと言って、寝室に行く(1LDKなので別室はそこしかない)。ベッドに座って読むんだろうか、とまた驚愕。Mちゃんはテーブルに戻り、早く遊びたいものだから、そそくさと食事を済ませる。彼女がテーブルを去って寝室に行った時点で、「こういうのありなんすか、この国では」とPに聞いてみる。Pは、「なにが?」ときょとんとしている。いや、夕食時に友達の家に遊びに行くとか、それを親が許可するとか、ってことよ。すると、「大抵のフィンランドの家は7時までには夕食をすませてるから、我々がちょっと遅いんだ」という的外れな答え。「そういうことではなくて、夜8時に9歳の子が友達の家に遊びに行くってことがだよ」と聞くと、「別に珍しくない」という。夕食が済んだ後に遊びに行くのはかまわない、とのこと。へっえーっ。冬はだめらしい。寒くて暗いからか。あまりに驚いて理由を確認する気も出なかった。

で、Pはデザートに五六あわせを食べさせると夕食前から張り切っており、Mちゃんの友達の分も出そうと嬉しげ。以前も会ったことのあるIちゃんは英語がわからないのだが、物怖じするとかそういう感じは皆無な子なので、私が五六あわせを冷蔵庫から出すと、興味津々で横にぴったりくっついて観察していた。「こうやって押して出すんだよ」とトコロテン状になるようデモンストレーションしてやると、おおっと興奮。このソースは梅で、こっちが抹茶で、と説明すると、Mちゃんが通訳していた。各自やるように渡してやると、おもしろそうにやっていた。箸を使ったことのないIちゃんは、つるつるのゼリーを食べるのに必死。Mちゃんもなかなか食べられなくて二人でgiggleしている。はっきり言って、Pも全然うまくない。「ほら、Iちゃん、こうやって箸は持つんだ」と説明するPの手元は間違った持ち方である。指摘すると、親指が太いからちゃんと持てない、とP. 子供3人の相手に疲労を感じる私。

黒糖、梅、抹茶の3種類すべての味を試していたが、黒糖と抹茶は苦手のようであった。独特だしね。

で、デザートを食べ終わったのが午後8時45分。その後、子供たちはヘルメットをかぶって、自転車で遊ぶと出て行った。あたしが9歳のときは、9時に寝ていたが。学校があるときにはMちゃんも9時に寝ていたが、こういつまでも昼間みたいに外が明るいと、子供も大人も段々夜型になるのか。

とはいえ、Pは9時半には眠いとぐずぐず言い出すけどね、と低音でつぶやいてみたりする。