2月にフィンランドに行ったとき、餃子の皮があまりに高くて泣き、日本に帰ってから自分で手作り皮を練習したのが4月。で、4月半ばにまたフィンランドに行って餃子を一回作ったのよ。そのことを書くのを忘れていた。

結果を先に言えば、悲惨、の一言であった。強力粉と薄力粉が必要であることを一緒にスーパーに行ったPに伝えるが、そんな区別は袋に書いていないと言う。普通の粉とパンを焼く粉が欲しいのよ、と言ったが、「粉の引き具合しか書いていない」という。そのスーパーになかっただけなのかよくわからないが、とにかく求める粉が見当たらないので、「これが一番細かい粉らしい」というのをとりあえず買った。中国では薄力粉だけで皮を作るというのもどこかで見たので、強力粉でも薄力粉でもなんでもいいわ、と面倒になったのも事実。
で、後日、こねてみましょうかね、と袋を開けてみたら、白くない。ざらざら。これが一番細かいって、どういうことよとはてなマーク。なんか別の種類の粉のような気がするが、袋にはpastriesの写真がある。小麦粉は小麦粉なのかもしれないが、これで餃子の皮が作れるんかいな、と不安。とりあえず、お湯と混ぜてみて、一応丸くまとめた。しばらく冷蔵庫で寝かせ、さて、ちぎって丸く伸ばしてみるか、と始めてみたが、強力粉のような弾力はなく、ただただねちゃねちゃ。やっぱりなー、と思いつつ、打ち粉をどんどん足し、なんとか丸に近い形に無理矢理のばしていく。麺棒にはべたべたくっつくし、だんだんといらついてくる。おまけに、やはり料理慣れしていない私は、この必死で伸ばした皮を重ねるという愚かな行為をしてみたりするわけである。くっつくことに気付け。いや、日本で練習したときは重ねても全然問題なかったのだ。それでついつい、苦労して伸ばしたいびつな形の皮を重ねてしまった。結局、そいつらは互いにくっついてしまい、きーっとなった私はそれをまた団子にして、今度は手のひらの上でちぎっては適当に伸ばすといういい加減な方法を取った。当然、出来上がった皮の枚数は少ない。包めるものだけ包んで、残りは肉団子スープとハンバーグに。
水餃子にしたら絶対破れると思い、包んだものは全部焼き餃子にした。で、一つ食べたら、なんだか硬い。うー、もう揚げ餃子じゃあるまいし、と思いつつもテーブルへ。
帰宅したPに失敗したことを報告。だが、数個あった餃子を食べ、「市販の皮のと違いがわからない」と言う。「えー、全然違うよ」と言ったが、気を使って言ってくれたのか、本当に違いがわからなかったのかは謎。後者に1万ルピア。
数日後、会社の帰りにスーパーに寄ったPが、何か買うものはないかと聞いてきたので、「この間とは違う粉」をリクエスト。帰宅してスーパーの紙袋の中にぱらぱらと白い粉が落ちていたので、少し漏れていたようだ。これもなんだかざらざらしていたのだが、白い粉であることは確かのようだった。だが、結局その粉を使って皮を作ることなく帰国。次回これで再度挑戦予定。