日本は便利だ。宅配が来るたびにそう思う。2時間枠の時間指定ができるんだよ。配達の前日に「明日この時間帯にお持ちします」ってメールが来るんだよ。翌日や遅くても2日で届くんだよ。本日便なんてものもあるんだよ。通販で買ったものなんか、ドライバーが持っている端末を使えば、クレジットカードでその場で支払えるんだよ。指定時間帯に間に合わなかったら、平謝りで謝るんだよ。そりゃ、たまに「たわけが」と言いたくなるような態度の人もいるが、9割がたは満足のいくサービスを提供していると私は思う。
20年以上前にアメリカの高校生をやっていた頃は、スーツケースの空港宅配なんてなかったから、重いのをえっちらおっちらかかえて空港まで行ったもんだわよ。持ってってくれるサービスがないかなあ、と思っていたら、大学の頃だったか、実際に空港便が出来て大喜びしたわよ。(自分で起業すりゃよかった、と思ったけど、物流もビジネスも無知なのにまず無理だったな。)
指定時間帯に必ず荷物を届けるには、ドライバーの人は結構大変なのでは、と思う。聞いた話だが、集荷に来た大手の宅配業者のおじさんが、「3回ミスするとクビなんだ」と言っていたらしい。その人は荷物の大きさを勘違いしていたようなので、同じような荷物を送りなれていた客が間違いを指摘したときに、ああ、ミスをするところだった、教えてもらってありがたい、と言ったそうな。
フィンランドでは、届いた小包は、最寄のガソリンスタンドに取りに行く(少なくともPはそうしていた)。荷物が来てまっせ、というお知らせだけが郵便受けに入っている。ドアまで届けてくれない。船便で一度送ったことがあり(船っていうか、シベリア大陸経由ですかね。surface mail)、ちょうど私があちらにいる間に届いたのだが(1ヶ月半くらいか。結構早かった)、ガソリンスタンドまで車で行かねばならないというのがアンビリーバブルだと思ったわ。

物流関係はフィンランドは発達してないとPは言っていた。日本のように密なサービスが必要ないとか。なくてもやっていけるっていう人口しかいないから、とか。まあ、日本だって、宅配が普及してこんなに便利にになったのは最近のことだと思うけど。

思うに、物流って、そのシステムを構築する人たちはものすごーくorganizedでefficientで、詳細にまで目が行き届くというqualitiesが特に要求されるような気がするわけよ。こういうのは、日本人は得意なんじゃないのかなあと。同じことを別の国でやろうとしても、it may not work. 細かい時間指定なんて、数分おきに電車が時間通りに走っているのが普通である日本でしか無理なような気がする。