先週、Pがボードをやっているとかいうパネルディスカッションでスピーチをしたらしい。フィンランドにおける事業がどうとかいう話(だったかな、なんかそこらへんのビジネスの話)をしてaudienceの反応もよかったらしい。
スピーチの後、60代くらいのフィンランド人男性が、スピーチ良かったよ、と話しかけてきたとか。ああそれはどうも、と普通に反応したP。男性は続ける。「まったく、フィンランド人がもっとしっかり仕事をしなければならないってのは同意するよ。つり目の連中にいつか乗っ取られかねないからね」 P、驚く。「ちょっと待ってください。僕は何もそんな意味で外国人に負けない力をつけなければならないと言っていたのではないですよ。外国人がフィンランドでビジネスをしたいと思うような魅力ある環境を作らなければならないし、彼らがこちらに来た後も、フィンランドで仕事を続けたいと思ってもらえるような力を持ったビジネスをやっていかなければという話をしたつもりですが」 男性は、はあはあ、なるほどね、とそのときは大した反応もなく去ったらしい。
そして会場を去る間際に、男性は妻を連れてまたPのところへ。妻を紹介した後またビジネスの話をし、最後に「イエローインベイジョンには注意しなきゃね」と一言。P、再び驚き、むかつく。「あのですね、僕はアメリカで教育を受けた人間で、あそこは様々な文化を持つ人たちが住んでいるんですよ」と説明を始めたら、この男は「ほお、アメリカに留学してたんですか。大学ですか」と全然話のフォーカスを理解していない。留学先を教えたあとに、「ですからね、他文化を尊重するということを学ぶチャンスがあったわけです。あなたの発言は非常に不快ですし不適切ですし、やめていただきたいですね」と言ってやったらしい。それでも男は特に反省する感じでもなく、はいはい、じゃあさよなら、という感じで去っていったとか。
どこの国にでもいるんだなあ、こういう輩は。だが、ここまでわかりやすい人種差別主義者よりも、外見は普通に接しているようで実は心の中では差別している、というほうが性質が悪いか。