Pが、新聞の「すどく」を毎日楽しみにしていると言っていたので、それは一体なんだ、と聞いたことがある。日本発祥の数字のパズルじゃないのか、と言うが、私は聞いたことがなかった。
実際に彼の家でその「すどく」とやらを見てみたら、以前私も新聞の日曜版に載っているのを楽しみに解いていたパズルということがわかった。「数独」という名前がついていたとは全然知らなかった。
帰りの飛行機の中でも、斜め前に座っていたフィンランド人のおじさんが、SUDOKUと大きく書かれた冊子を持って、時間をつぶしていた。流行ってんなあ。飛行機の中の時間つぶしにはおもしろいかも、あたしもやりたい、と思って機内誌を見たら、sudokuのサイトが紹介してあり、パズルが一つ印刷されていたので、ついでに解いてみた。
帰国してから実家に寄ってみたら、食卓で母親が数独をやっていた。わー、ここでもか、と笑ってしまった。母のアメリカの友達が、脳の活性化に良いと教えたらしく、父がネットで買ってやったらしい。だが、届いてみたら冊子が小さくて、70過ぎの彼女の目にはつらく、方眼紙に定規を使ってきれいに手書きで拡大版を作っていた。どこまでも几帳面。I MUST be adopted.
「数字は独身に限る」の略で、数独というと彼女の冊子に書いてあったのだが、意味がわからない。それぞれの行、列、箱に各数字が一つしかない、ということが独身ということなのか。謎。