ショッピングっつーか、食料品なんだが。ぎょうざの皮。冷蔵しなきゃならないので日本からは持ってこず、かといって、自分で作ったこともないし、ヘルシンキ日本食材店にないかなと期待して行ってみた。下唇にピアスをしたブロンドの女の子(たぶんバイト。二十歳くらいにしか見えなかった)に、いきなり英語で"Do you carry gyoza wrappers?"と聞くあたし。とろけるようなかわいい顔で彼女は微笑み、えっと、ちょっとわからない。もう一度、とたどたどしい英語で返答。あ、すみません、フィンランドにいながら当然のように英語で話しかけるあたしのずうずうしさを許して。Must be the american in me. Ha.
まず、彼女は餃子が何かわかっていない。dumplings. pot stickersといろいろ言葉を変えてはみるが、彼女の頭の上にははてなマークが5つくらい出ている。一緒にいたPがフィンランド語でなにやら話し、途中で「パスタ」と聞こえたので、ああ、tortelliniみたいなものだと説明しているに違いない、と推測。それでも彼女ははてなマークだしまくりなので、「冷蔵か冷凍食品はどこにあるのだ」と私。こっちこっち、と案内され、壁一面にある冷凍庫の棚を見ると、あったあった、いっちばん下の棚に10袋くらい餃子の皮が。
これよこれ、と見せると、ああ、それなの。日本語でなんだって?ぎょうざ。そうなの、うふふ、とまたかわいい顔をして笑う。まじ、死にそうにかわいかったわ。
で、値段を見て仰天。24枚入り2.85ユーロ。日本じゃせいぜい90円だろう。それも30枚入りで。今日のレートで換算したら395円だって(泣)。だが、薄力粉と強力粉を自分で混ぜて作る気にもならない。大体、求める粉の種類がこっちにあるのかもわからない。たぶんこの手の語彙はPの英語にはないだろうし(あたしも知らん)、説明するのもめんどくさい。面倒くさがりやであることは、金のかかることでもあるのだ。
「ついでに数袋買っておけば」というPの言うとおり、またいつこの店に来るかわからないし、と思って4袋買った。餃子の皮に1600円。号泣。自分で皮を作る練習をしよう。。。
で、豚と牛の合挽き肉、マッシュルーム、leek、白菜、ニンニクを混ぜて塩コショウとごま油(日本から持参。こっちで買ったらいくらしたかと思うと怖い)をぶちこみ、高級な皮に包んで(ふっ)、スープと焼き餃子にした。本当は生姜も入れたかったのだが、使い切れないし、普段Pも生姜を入れるような料理はしないし、まあいいかとパス。できあがりは好評であった。個人的にはラー油があったらなあ、と思ったが、仕方あるまい。2000円くらい出したら売っていたのか。
餃子が嫌いという西洋人を私は知らない。アメリカ時代も餃子だけはよく作っていた。カリフォルニアでは、スーパーでも餃子の皮を売っていたし、そんな驚くような値段でもなかったような気がする。まあ、移民の国と比較しても仕方ないが。
昨日少し大きなスーパーに行ったら、シイタケを売っているのを見つけたので、今度はこれを入れよう。