細かいことにこだわる私は、木を見て森を見ないタイプである。木を見るどころか、葉っぱまで見るし、葉脈までチェックすることもある。顕微鏡を取り出して細胞壁まで確認してしまうこともあり、気付いたら日はとっぷりくれていて、森の中で迷子になっていてべそをかくというタイプ。でもどうやって助けを求めていいかもよくわからないので、一人うろうろ歩き回って、出口を探すのだが見つからないという日々を送ってほぼ39年。
いいかげん、助けを求めてもいいかな、と思って、考えを変えているプロセスの途中である。途中だが、それだけでもちょっと気分的に楽になった感じ。ベースにある性格はそう簡単に変わらないだろうし、やっぱり顕微鏡で細胞壁を確認したかったりするわけだが、あたしは細かいこと見てるから、あなたは森見ててよ、と役割分担が成立する人間関係も世の中には存在するのかもしれない、と一人でなんでもかんでも抱えてやろうとするのはやめよう、というか、やめる努力をちょっとしてみよう、と最近思っている。