薄暗くなった散歩道を歩いていると、いつものオレンジ猫が川へ降りる階段に寝そべっていた。"There you are."と言うと、振り向いて「にー」と挨拶。今日は寝不足でやたらと疲れていた私は、あまり歩く元気もなく、階段を降りて彼のそばに座る。彼は立ち上がり、一通り私の周りをすりすりして回った後、またごろんと横になる。ときどき頭を撫でてやりながら、静かに流れる川をじーっと見つめていると、飛び込みたい衝動にかられる。人生を悲観して、というよりも、「いやあ、気持ちよさそうだな」という理由で。一日パソコンの前にいたので目も疲れており、遠くの山を見て、目も休める。うーむ、なかなか良い気分だ、とちょっと幸せであった。猫と一緒にいると幸せなのだ。The most adorable creature in the worldだと思うな、猫は。