"Beauty is in the eye of the beholder"とはよく言われることである。
以前派遣で行っていた会社で、女性陣が「俳優のような美形の男が赴任して来た」と色めき立っていた。んまー、それはぜひお会いしたいわ、と思ったら、私が働いていた部署にいた男のことだった。んもう、あなたたち、白人の男を見慣れなさ過ぎ。別に不細工でもないけど、「俳優のような美形」ってなにそれ、白くて目が二重なら美形に見えるその単純な目をどうにかしろ、と私は怒ったのであった。
この「見慣れないゆえに美形と勘違いする」というのは、アメリカ人がビューチフルと呼ぶ東洋人女性にも当てはまる気がする。あれだけ東洋人の移民が居るんだから、もうちょっと見慣れていてもいいとは思うが、アメリカは広し。大きな街でも、日常生活の上で東洋人と関わりを持たない生活をしている人もいる。テレビ界や映画界でも東洋人の起用は極めて少ない。Lucy Lieuなんて大したもんだよ。彼女にしても、I think she is very attractiveだが、顔立ちが美形とはあんまり思わない。雰囲気が美しい人だと思う。
高校のとき、lower schoolのparents' nightかなんかが夜にあり、upper schoolの寮生の我々が学校のそこここに立って、父兄が迷子にならないように案内するという役目を仰せつかったことがある。私はチャペルの前で突っ立っている役で、ぼーっとしていたら、日本人のお母さんが通りかかり、「こんばんは」と会釈をされて、笑顔で去っていった。大変感じの良い上品な女性であった。すると、通りかかったメリケン男性教師が、私に向かって"she is SO beautiful."と感慨深げに言った。"Yes, she is."と私は頷いて答えたのだが、実は内心「そうか?」と思っていた。上品で感じがいいというのをbeautifulというのであれば、yes, she is beautiful. 不細工では決してない。でも取り立ててbeautifulとわざわざコメントするようなきれいな人かなあ、と不思議に思った。でもそこで、"She is OK."とちょっと肩をあげながら言ったりしては、あまりなビッチぶりを披露することになる。ま、それが本性なんだが。メリケンのビューチフルというのはわからんわい、と改めて思った夜であった。
他にも色々意地の悪いことを思った経験は何度もあるのだが、ちょっと感じ悪いので書くのやめた。

笑顔が素適とか、雰囲気がいいとか、そういう意味でbeautifulと呼ばれるに値する人たちは大勢いると思う。これはビッチの私も本当にそう思います。Really, I doですってば.

ま、それに"Beauty is in the eye of the beholder"だから別にいいのよ。どういうまとめだ。