この間、顔が痒いと皮膚科で訴えたら、私の肌トラブルの原因は過剰な皮脂にあると思う、とのことで、「やはりピーリングをお勧めします」と言われた。もうかなり前からこれは勧められていたのだが、保険適用外だし、ピーリングをやめればまた元の状態に戻るわけだし、いまひとつ乗り気になれなかった。去年一度、一番弱い薬でやってもらい、確かに次の日の化粧のりがいつもよりいいとは感じたが、矯正も始めてお金がかかるので、それっきりになっていた。

顔が痒いという症状も脂のせいだというのであれば、ちょっとどうにかしてもらいたいと今回は思い、「1ヶ月に1度、6回がワンクールだ」というので、半年やってみるかい、と昨日1回目をやってもらってきた。1回5000円。

脂は出るが、ここ最近は洗顔後に粉を吹くくらい乾燥もしているという、水分の足りていない状態。最低である。クリニックに到着後、洗顔をし、名前を呼ばれるまではすっぴん。鏡を見ると、見るも無残な乾燥状態。こんな肌に酸を塗っていいのか、と思うが、まあそこは医者の判断にまかそうと順番を待つ。

名前を呼ばれ、小部屋に通され、看護師さんに目と唇の周りにピーリングの薬が当たらないよう、軟膏のようなものを塗ってもらう。「粉吹いてますよー」と案の定言われる。先生が現れ、まずは写真を撮られた。うー。before and after用だろうが、顔の肌のアップをとられるほどいやなものはない。「Kayさんはお肌が敏感だから、まずはためしに部分的に塗ってみますね」と頬にピーリング剤をしばらく置く。看護師さんがずっとついていて、大丈夫ですか、痛くないですか、と聞いてくれる。ピリピリはするが、我慢できないというほどでもない。「多少はピリピリするものなんですよね?」と聞いてみたら、看護師さんは今まで4回ピーリングをしたことがあるのだが、まったく何も感じなかったという。「逆に効いてるのかなと不安になるんですよね。ピリピリしてみたかったです」と笑う。強い肌の人はいいなあ。

大丈夫そうだったので、今度は顔全体に塗る。「普通は5分おくのだけど、Kayさんの場合は3分くらいでやめましょうね」と先生は言いながら、手袋をした手でピーリング剤を顔全体に伸ばす。以前やった一番弱い薬というのはブラシで塗った液体だったが、今回のは軟膏状のものだった。

うーむ、顔全体がピリピリして熱いぞと思っていたら、すぐに風を感じた。以前も扇風機をかけてくれたので、今回もそうかなと思い薄目を開けたら、看護師さんがうちわで扇いでいた。「あら、すみません、扇風機かと思ってた」と笑ったら、「扇風機を取りに行くまでに顔が痛くなったら困ると思って、手動です」と彼女も笑う。「顔、ほてってませんか」と聞かれ、「熱いです」と答えるが、それがどの程度の異常状態なのかよくわからない。風さえ来ていれば、我慢できないわけではない。先生がすぐに戻ってきて、「どうですか、ピリピリしますか?」と聞く。「多少は」と答えると、看護師さんが「熱いそうです」と報告。「じゃ、もう流しましょう」と、2分も経ってないような気がするのだが、もう終わり。同じ5000円ならもっとしていたいと思うが、これは肌の状態に合わせなければ、それこそ大変なことになる。看護師さんにタオルでふき取ってもらうと、ひゃー、ピリピリ熱い。手をパタパタして風を送ったら、「あー、ごめんなさいね。今一番きますよねー。すぐにパウダールームに行って、石鹸使わずによく洗顔してください」と言われたので、小走りで洗面所に言って、ぬるま湯でじゃばじゃばと洗い流す。洗い落とせば痛みもすぐになくなった。鏡を見ると、少し赤くなっている。うーむ、私の肌では無理なのかなーと不安になる。

顔を拭いて小部屋に戻ると、今度はアイスパックで顔を冷やしてくれる。とても気持ちがよい。「お肌が敏感なんですねえ」と看護師さんは言いながら、顔をさわって「ほてってますね」と、次々に新しいアイスパックを取り出して、顔に押さえつけてくれる。熱が取れたところで、先生がまた現れ、顔を覗き込む。「あ、いいんじゃない?すっきりした感じ。うんうん、いいと思いますよ」と納得した様子。ほっ。これで顔が赤いままだとか、異常が出たらどうしようと恐かったが、そんな状態にはなっていなかったらしい。これから1週間くらいの肌の状態を観察して、いつもよりすごく乾燥するとか、他に異常が出たらもうやめて、大丈夫なようなら、また次回の予約を1ヵ月後に取ってください、とのことであった。「化粧水も塗っておいて」と先生は看護師さんに指示をして退室。通常は、ビタミンCローションだけを塗るらしいが、乾燥しているので化粧水も、ということらしかった。「それはどこの化粧水なんですか」と聞くと、「ピーリング用なんですよ。高いんですよね。60mlで5000円するんです」と笑う。うむ、それは高い。「わー、贅沢なもの塗ってもらっちゃって」と喜ぶ私であった。

帰宅後しばらくは肌が乾燥した感じが続き、保湿剤を何度か塗った。入浴後には、いつもより念入りに乾燥対策をした。とはいえ、過剰皮脂が一番の悩みなので、クリームよりも、美容液のようなさっぱりしたもので保湿をしてくれ、と先生に言われている。ま、クリームなんて持ってないし。

で、今日のお肌の調子だが、別に赤みもなければ、異常もない。いつもより肌のトーンが均等な感じがしないでもない。皮脂量は特に変化は無い感じで、洗顔後数時間もすれば、いつもどおりテラテラの顔になる。昨夜はなんだかシミがいつもより目立つような気がしたが、今日はいつもどおりに見える。すなわち、シミはしっかりあるってことだが。ピーリングの目的はシミ取りではなく、私の場合は、皮脂を減らし、顔の赤みを減らすというのが一番の目的である。「Kayさんのシミは、濃いわけではなくてくすみ程度なので、薄くなることに期待はできる」と先生は言っていた。だが、顔全体のくすみがとれたので、シミが目立ってしまったという意見もピーリング経験者から聞いたことがあるし、シミに関してはあまり期待しないことにしよう。

とりあえず、この調子なら、1ヶ月後にまた予約を入れても大丈夫そうかな。